雑記

デート商法に引っ掛かりかけたお話(昔の話しですがデート商法には気をつけてましょう。)

詐欺の被害は精神的にも負担が大きい。

若い時は人生経験も浅く失敗することも多いと思います。自分の人生経験のためになる失敗はいい経験ですが、詐欺被害の経験はできれば避けたいものです。

詐欺被害は経済的な損失だけでなく精神的な被害も大きいです。

経済的な損失を、よく勉強代などといいますが、精神的な損失はなかなか回復しないものです。すぐに頭を切り替えられる人でない限り、長い間、嫌な思いをします。

なので、少しでも詐欺被害に遭わないためにも、過去に経験した詐欺の手口について書きたいと思います。

若い時に経験した被害なので手口的には古いかも知れません。しかし、似たような手口は今でもたくさんありますので参考になりましたら幸いです。

デート商法という手口。

私が経験したのは、昔流行ったデート商法という手口です。ただ、詐欺被害と言うより、詐欺被害に遭いかけた。というのが正確です。

長期連休中の誘いには注意

あれはゴールデンウィーク前の日曜日に家に居たら知らない女性から電話がかかって来ました。

なぜか、私のことを知っていて、しかもゴールデンウィークに予定があるかと聞いてきたのです。

もちろん、冴えない私に彼女がいるわけでもないので予定などありません。

異性に相手にされない暇な人間を狙う

予定がないと告げると一緒に遊ばないかと誘いをだしたのです。

少し怪しさはありましたが、女性から誘いを受けて悪い気はしません。しかも、私のことを知っていたので、どこかでお会いしてるのかも。と思ってしまいました。

しかも、ゴールデンウィークは予定がないどころか、暇だったので少し嬉しくなってしまい誘いを受けることにしました。そして、待ち合わせをの約束をしました。

しかも、私は不覚にも当日まで、少し嬉しい気持ちになっていたのです。

待ち合わせの当日、現地に行くと一人の女性が待っていました。早めに待ち合わせ場所に行ったのに、もう、待っていたのです。

きれいな女性が相手してくれる。

女性は清潔のある少し可愛い感じの美人でした。

想像以上の女性だったので少し緊張しながら軽く会釈をしながら挨拶をしたのを覚えています。

そうすると向こうは10年来の友達かと思うぐらい気さで明るい笑顔で話しをしてきたのです。

そこで、はっきりと分かったことは、まったくの知らない人でした。

お茶をしながら本題に入る

どういう人か分からなかったので近くのカフェでお茶をしながらお話をしました。相変わらず気さくな感じで話しかけてきてくれて、いろいろなことを聞かれました。

趣味やら休日は何をしているかなど。しばらくお話をした後、絵などが好きかと聞かれました。

絵は好きな方なので、好きですよと答えました。

そうすると近くで絵画展をやっているので一緒に見に行こうと誘ってきたのです。

このころには、楽しい気持ちになっており、「一緒に」の言葉の響きが胸踊り、行ってみたいと思ってしまっていたのです。

相手の戦場に自ら喜んで行ってしまう。

カフェを出て彼女の示す方向に足を向けて歩いて行っていたら、急に彼女の方から腕を組んできました。

はたから見たら不釣り合いなカップルに見えたことでしょう。

こんな経験がない私は腕を振り払う必要もないので、少し上機嫌になり絵画展に向かっていたのです。

そうすると、ほどなくして何か怪しげなビルに到着しました。

彼女はこのビルの4階で展覧会をやっていると言ってきました。

普通に一人で来たら決して足を踏み入れないようなビルではないです。

しかし、彼女と一緒にいるという高揚感から、何の警戒心もなく4階のエレベーターのボタンを押しいました。

怪しげな絵画展

4階にエレベーターが止まり扉が開いたらすぐに絵画展の看板がありました。

しかも、前にはホストのような格好をした男性が立っていたのです。そして、満面の笑みで会場へと誘導してくれました。

会場の中に入ると私のような不釣り合いのカップルが数名、一緒に壁に飾られたラッセン風の絵画を見てました。

この辺ぐらいから私の中での高揚感が、少し不安に変わり始めました。しかし、なぜか彼女が一緒にいるという安心感はあったのです。

いよいよ本題に入りだす

彼女は笑顔を絶やすことなく、楽しそうに話しかけてくれます。また、絵の価値について説明してくれました。

そして、しばらくして彼女からこの絵欲しくない?って聞いてきたのです。私は苦笑いしながら、曖昧な返事をしました。

正直、絵をおしゃれに飾るほどの家にも住んでないし、どれも数十万円はするものばかりです。

私には正直、必要のないものです。

しかし、彼女の促すような言葉にキッパリと断ることが出来なかったのです。恐らく、これが手口でしょう。

一度、相手の会場に入ると逃げ出せない。

そして、このぐらいから、このビルからどうやって帰ろうかと考え出していました。

しかし、彼女の勧める声と、入り口のホスト風男性を振り切って、スタスタと帰る勇気もなく、何となく話しを聞きながら時間が過ぎて行きました。

彼女はこの絵は将来価値が上がるとか、本来ならこんな値段では買えないとか言ってくるようになっており、完全な営業トークです。

もてない男の感情

しかし、それでも彼女に対して悪い感情は芽生えてなかったです。

彼女は嘘をつくような人ではないので、本当に価値があるのかな。とすら思えてきていたのです。

少し前に会ったばかりの女性なのに、これほど信頼してしまうのは、人間って不思議なものです。

しかし、私はどうしても買うまでの結論には至らずお金がないとか、いろいろと言って時間をかせいでいました。

すると彼女は良い方法があると言い出し、奥の部屋に行くように促されたのです。

言われるがままに奥の部屋に行くと不釣り合いな、何人かのカップルたちが、テーブルを挟んで座っていました。

テーブルには何か契約書のようなものを見ながら話していたのです。

ついにローン契約をすすめられる。

私も空いているテーブルに座らされました。

彼女からは今、買わないと損をするとか、必ず価値が上がると同じようなことを何べんも話してきたので、正直にお金がないと告げていたのです。

すると彼女はローンで払えると言い、一枚のローン契約書を机の上に置いたのです。

ここまでくるとさすがに辛くなってきました。しかも、彼女はご丁寧なことに、私の名前の印鑑まで用意してくれていたのです。

しかし、私はどうしてもローンを組みたくなかったのでひたすら抵抗してました。時間はどんどんと過ぎて行き最後には男の人が現れて女性に状況を確認たのです。

デート商法の本質

私はセールス相手が男の人に変わるのかと思いましたが、そこはデート商法です。

男の人は、急に私の相手をしてくれている女性を怒鳴りつけだしたのです。

おまえは本当にダメだ!とか、ノルマをどうするのだ!というようなことを真剣に怒り出したのです。

モテない私は、自分のせいで彼女が怒られていると思い、何とかしたいと思ってしまうのです。

今日、会ったばかりとは言え腕に手を組んでくれたり、仲良く話をしてくれたので、少しだが、好意が湧いてしまっているのです。

これは女性に慣れている男性には分からない現象だと思います。

それなので、自分がローン契約さえすれば彼女が喜んでくれると錯覚しだすのです。

現金購入を約束する。

私の場合、たまたま絶対にローンは組みたくないという性格だったので、現金で一括購入すると言いました。

だけど、今、現金を持っていないのでATMから下ろしてきます。と言ったら彼女たちも喜んでくれました。

そして、彼女もATMまでついて来ると言ったので、一緒にATMまで行きました。

そして、現金50万円という大金を下ろしました。そしたら急に冷静になったのを覚えています。※当時はこれがほぼ全財産だったと思います。

ATMを出たところで、彼女が待っていましたが、完全に無視して帰りました。

恋愛感情は間違った判断をしやすい。

その時、何とか正気を取り戻したから良かったですが、少し前までは本気で絵を買おうとしてました。

今、思えば本当に良かったです。

この経験から言えることは、人は恋愛感情のもとでは間違った判断をしてしまいがちです。

恋愛感情を利用した詐欺には結婚詐欺などもあります。これも、何で?というくらいの大金を騙されたりしています。

傍から見たら何で?と思うかもしれませが、ご本人は真剣です。

好きな人のために何とかしたい、力になりたいと思うのは当然です。しかし、お金が絡むとと少し冷静になった方がいいです。

本当にこの人は信頼できる人なのか?を必ず考える必要があります。お金の話になったら、少し冷静にことが大切です。

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