黒字リストラ時代に生きる50代の自覚|自分への戒めとして
最近、「黒字なのに早期退職を募集」というニュースをよく目にする。
かつては業績が悪い会社が人員整理を行うのが常だったが、今やそうではない。業績が良くても、会社の方針転換やDX化の流れで“余剰人員”と見なされる時代になった。
そしてその矢面に立たされるのが、私のような50代・役職なしの平社員だ。
正直、会社にしがみついているだけでは危ういと感じている。
まだ働けているのは運がいいだけで、いつ声がかかっても不思議ではない。
この数年、そうした危機感が頭の片隅から離れない。
50代・平社員はリストラ候補No.1という現実
私は長年、真面目に仕事をこなし、目立たずとも支えてきたつもりだ。
だが、組織というのは冷徹なもので、「誰でも代替できる人材」から先に切られる。
役職もなく、特定スキルもない50代は、どうしてもコストとして見られる立場にある。
悲しいが、会社から見れば「低伸びしろ」という最も整理しやすい層なのだ。
そう考えると、今の職場に全力を注ぐよりも、
「次の働き方に備える努力」に時間を使ったほうが合理的だと気づいた。
上司に認められることより、外の世界で通用するスキルを身につけること。
それが自分にとっての“防衛策”になる。
黒字リストラはもう特別なことではない
近年の早期退職募集は、赤字転落の危機ではなく“事業構造の再編”として行われる。
たとえば、AIや自動化が進む業務ほど、ベテラン層の役割が減っていく。
経験が多くても、それが今の会社の方向性に合わなければ“余剰人材”と判断される。
この流れはもう止まらない。どんな企業でも、静かに世代交代が始まっている。
私もこのニュースを見るたび、「もし自分の会社で募集があったらどうするか」と考える。
おそらく、条件次第では応じるかもしれない。
ただ、その時に“選べる状態”でいたい。
焦って選ぶのではなく、事前に備えた上で冷静に判断したい。
失業保険で“1年の猶予”をどう使うか
早期退職の場合、会社都合扱いになれば最長で約1年間の失業給付を受けられる。
この1年を「ただの空白期間」にしてしまうか、「自分を再構築する時間」にするかで、今後が大きく変わる。
もしその期間をもらえるなら、私は間違いなくリスキリングに充てたい。
オンライン講座でもいいし、国家資格の勉強でもいい。
とにかく“次に繋がる学び”に使う方が有意義だ。
逆に言えば、リスキリングを今のうちに始めておけば、退職しても慌てずに済む。
会社に頼らず、自分のスキルで生活できる準備を少しずつ進めておく。
50代でも、学び直しを始めるのに遅すぎるということはない。
今の職場に尽くすより、自分を延命させる努力を
昔は「会社のために尽くすこと」が美徳だった。
しかし今は、「自分を守ること」が生存戦略になっている。
忠誠を尽くしても、会社が守ってくれる保証はない。
経営環境が変われば、感情抜きでリストラが実行される。
そこに悪意がなくても、現実は変わらない。
だからこそ、私は“自分の延命”にエネルギーを使いたい。
それは逃げではなく、現実を受け入れた上での対策だ。
会社が変わっても生き残れるように、学び続けること。
それがこれからの50代の「働く覚悟」だと思う。
未来の自分への戒めとして
私はまだ現役で働いている。
だが、会社に「最後までいられる」とは思っていない。
どんなに真面目に働いても、リストラの波は選ばずやってくる。
だからこそ、“備えながら働く”という意識を持ち続けたい。
この記事は、誰かに説教をするためではない。
未来の自分に「油断するなよ」と伝えるための戒めだ。
もし、明日会社から声がかかっても、「そう来たか」と受け止められるように。
今日から少しずつ、自分を守る力を育てていきたい。
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