50代になると、給料は急に伸びないのに支出は増えがちです。うちは賃貸暮らしで、私は役職なしの平社員。妻はパート、子どもは高校3年と中学2年。教育費も家電の買い替えも、何かと「今」がピークです。
そんな時期に効くのが、節約の根性論ではなく「ムダの仕分け」。時間もお金も、使い道を一度棚卸しして“削る場所”を決めるだけで、家計も気持ちも軽くなります。この記事は私が実際にやって効果が出た「ムダ時間・ムダ出費の仕分け帳」を、そのまま真似できる形にまとめました。
仕分け帳の基本ルール:4つの箱に入れる
いきなり全部やめようとすると反動が来ます。私はムダ候補を見つけたら、次の4つに分類しました。
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残す:満足度が高く、継続価値がある(趣味、家族時間など)
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減らす:ゼロは無理だが頻度・金額は下げられる(飲み会、コンビニ等)
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捨てる:惰性だけで続いている(使ってないサブスク、惰性スクロール)
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自動化:やる価値はあるが手間は減らせる(固定費の自動引落、買い物の定番化)
ポイントは「正しさ」より「続く形」。50代は仕事も家庭も忙しいので、完璧主義は敵です。
まず作る“仕分け帳”フォーマット(紙でもスマホでもOK)
私は最初、家計簿アプリよりも「メモ」で始めました。フォーマットはこれだけ。
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項目(例:昼コンビニ、サブスク、SNS、飲み会)
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頻度(週◯回/月◯回)
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コスト(お金:月◯円/時間:週◯分)
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満足度(5点満点で直感)
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箱(残す/減らす/捨てる/自動化)
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次の一手(例:週5→週2、休会、通知オフ)
ここで効くのが「時給換算」です。私は手取りを月の実働時間で割って、自分の“だいたいの時給”を作りました。手取り20万円台でも、1時間=千円以上の価値はあります。たとえば、なんとなくのネット徘徊が1日40分なら、月20時間近い。これって“自分に2万円分の残業をさせてる”のと同じだな…と気づいて、スッと手が止まりました。
ムダ時間の仕分け:回収しやすい順に潰す
時間は増えません。だから私は「回収しやすい順」に手を付けました。やることはシンプルで、“ルール化”です。
①スマホのダラ見(回収難易度:低)
対策は、意志ではなく仕組み。
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ホーム画面からSNSを消す(検索しないと開けない状態へ)
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通知は原則オフ(必要な連絡だけ残す)
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見る時間を決める(昼休み+夜30分など)
一週間で「なんか時間が増えた」が体感できます。
②「待ち時間」の放置(回収難易度:低)
通勤・レジ待ち・昼休みの隙間は、放っておくとスマホに吸われます。私は“やることリスト”を短く固定しました。
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1つだけ片付ける(メール整理、翌日の準備、家計チェック)
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読む本を1冊だけ決める(積読をやめる)
隙間が積み上がると、夜の自由時間が増えます。
③意味の薄い会議(回収難易度:中)
会社の会議はゼロにできません。だから私は「出席=貢献」から降りました。
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目的が曖昧なら、事前に議題とゴールを確認
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発言は「結論→理由→次アクション」だけ
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決まらない会議は、宿題化して終わらせる
“長居しない技術”は、50代の武器です。
④家事の段取りミス(回収難易度:中)
時間泥棒は「探し物」と「二度手間」。我が家で効いたのは、超地味な2つでした。
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日用品の定位置を決める(買い足しも迷わない)
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買い物メモを家族で共有(同じ物を二重に買わない)
休日のモヤモヤが減るので、地味に幸福度が上がります。
⑤付き合い飲み会(回収難易度:中〜高)
全断りは角が立ちます。私は「一次会だけ」「月◯回まで」「翌日予定がある日は参加しない」と上限を決めました。飲み会はお金より、翌日の疲れ=時間コストが大きい。ここに気づくと優先順位が変わります。
ムダ出費の仕分け:固定費→変動費→嗜好の順で切る
節約で一番効くのは固定費です。気合い不要で、効果が積み上がります。
①サブスク(最優先)
動画・音楽・雑誌…増えがちです。私は「直近30日で使った?」で判定しました。
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使ってない→捨てる
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迷う→減らす(休会して様子見)
復活はいつでもできます。だから一回止めるのが正解でした。
②保険の上乗せ(見直し余地:大)
保険は安心を買うものですが、安心が“積み過ぎ”になると家計を圧迫します。私は内容を整理して、必要最小限に寄せました。ポイントは「不安をゼロにする」ではなく「家計が耐えられる形」にすること。家計を守るはずの保険で家計が苦しくなるのは本末転倒です。
③スマホ料金・通信(見直し余地:大)
乗り換えが面倒で放置しがち。でも、ここは一度やると毎月効きます。家族分まとめて見直すと効果が見えやすいです。私は“年1回チェックする”と決めて、迷う時間ごと削りました。
④コンビニ習慣(見直し余地:中)
私は「昼のコンビニ」をやめるのではなく、回数を半分にしました。完全禁止より続きます。
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週5→週2
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コーヒーは持参、甘い物は週末だけ
浮いた分は新NISAの積立に回すと、“節約が投資に変わる”実感が出ます。
⑤ポイント目当ての買い物(見直し余地:中)
これは私の失敗談です。「◯倍デー」で余計に買って、結局食費が膨らむ。ポイントは増えても現金は減る。だから“買う物が先、ポイントは後”にルール変更。ついで買いが減って、家計のストレスも減りました。
⑥「送料を無料にするための追加購入」(見直し余地:中)
これもやりがち。送料無料のために要らない物を足すと、実質“有料”です。私は「送料は必要経費」と割り切りました。余計な物が家に増えないので、片付け時間も減りました。
1週間で回す実践メニュー(これだけで十分)
私は長期戦が苦手なので、1週間で小さく回しました。
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1日目:お金の固定費を3つだけ確認(サブスク/通信/保険)
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2日目:スマホ通知を整理(不要な通知はオフ)
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3日目:コンビニ回数の上限を決める
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4日目:飲み会ルールを決める(一次会だけ等)
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5日目:家の定位置を1つ決める(鍵、日用品など)
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6日目:使ってない物を1つ捨てる(時間も家も軽くなる)
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7日目:仕分け帳を見返し、来週の「減らす」を1つ決める
“全部やる”ではなく、“一つずつ増やす”。これが50代には合いました。
私の結論:ムダを削ると「逃げ切り戦略」がラクになる
50代の資産形成は、入金力(貯めて投資に回す力)が命です。増やすより、減らすほうが早い場面が多い。ムダ時間を削れば、疲れが減って判断ミスも減ります。ムダ出費を削れば、投資の継続がラクになります。
最後に、仕分け帳を回すコツを一つだけ。月末に10分、次の3問を自分に投げます。
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今月の「捨てる」は何だった?
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来月「減らす」にできるものは?
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残したものは、本当に満足している?
この3問を回すだけで、生活はちゃんと整っていきます。派手なテクニックはいりません。50代の平社員でも、コツコツなら十分勝てます。
削りすぎ注意:ムダじゃない「必要出費・必要時間」も守る
仕分けを始めた頃、私は勢いで削りすぎて失敗しました。全部を“我慢”に寄せると、反動でドカンと使うんです。だから最後に「残す」を意識的に作りました。
私が残したのは、次の3つです。
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健康:歩く・寝る・軽い運動の時間(ここを削ると結局お金が出ていく)
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家族:週1回は外食でもいいから“会話の場”を作る
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学び:投資や家計の見直しに直結する本・情報はケチらない
ムダ時間とムダ出費を削る目的は、人生を小さくすることじゃなくて、守るべきものに回すこと。ここを間違えると続きません。
仕分け帳チェックリスト:迷ったらこの10項目から
最後に、迷いがちな項目を10個並べます。まずは「捨てる/減らす」が1つ見つかれば成功です。
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使っていないサブスク
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契約したままのオプション(保険・通信)
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“ついで買い”が多いコンビニ
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ポイント目的の余計な買い物
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送料無料のための追加購入
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目的のないスマホスクロール
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参加すると疲れる飲み会
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探し物が多い家の動線
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惰性で見ているテレビ・動画
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「いつか読む」で積んだままの情報
仕分け帳は、家計簿よりも気楽で、続けやすいツールです。50代からでも遅くありません。むしろ、今やると“逃げ切り”が現実味を帯びます。
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