楽天経済圏の魅力といえば「スーパーポイントアッププログラム(SPU)」によるポイント還元ですが、2025年4月からの楽天モバイルのSPU倍率改定により、そのお得さに陰りが見え始めました。
かつては「楽天モバイルに加入するだけで+2倍」という高還元が魅力でしたが、2025年4月以降は+1倍に減少。代わりに「楽天ひかり(光回線)」がSPUに加わりましたが、すべてのユーザーにとって歓迎すべき内容とは言えません。
この記事では、最新のSPU情報とその影響、そして今後も楽天市場でお得に買い物をするための戦略を、Yahoo!ショッピングなど他社との比較も交えて解説します。
楽天SPUとは?最大倍率と達成条件の現実
楽天市場では、楽天グループのサービスを併用することで、買い物時のポイント付与率(還元率)を引き上げられるSPU制度があります。
2025年8月時点でのSPU対象サービスは最大15種類。すべてをクリアすれば理論上ポイント最大16倍となります。
ですが現実的にはすべて達成するのは困難。以下は比較的利用されやすい主要サービスと倍率です(2025年8月時点の情報):
サービス | 倍率 | 条件概要 |
---|---|---|
楽天カード | +2倍 | 楽天カードで楽天市場の買い物決済 |
楽天プレミアム/ゴールドカード | +2倍 | 上記カードを利用 |
楽天銀行+楽天カード | +1倍 | 引き落とし口座を楽天銀行に設定 |
楽天証券 | +1倍 | 月1回500円以上のポイント投資 |
楽天モバイル | +1倍(※2025年4月改定) | 対象プラン契約でSPU付与 |
楽天ひかり | +1倍 | 楽天ひかりの契約者 |
楽天アプリ | +0.5倍 | 楽天市場アプリから購入 |
楽天ブックス | +0.5倍 | 月1回1,000円以上の購入 |
楽天Kobo(電子書籍) | +0.5倍 | 月1回1,000円以上の購入 |
楽天トラベル | +1倍 | 月1回5,000円以上の予約&利用 |
【改悪】楽天モバイルのSPU倍率が「+2倍→+1倍」に改定
かつては「SPUを上げるために楽天モバイルに加入した」という人も多かったのではないでしょうか?
筆者もその一人で、楽天カード(+2倍)+楽天モバイル(+2倍)=4倍確保が基本戦略でした。
しかし、2025年4月の改定で楽天モバイルのSPUが+1倍に引き下げられたことにより、メリットが大きく減少しています。
実質的な影響
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月に3万円の買い物をしていた場合、以前は600ポイント→現在は300ポイントに減少
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年間で見ると約3,600ポイントの減少
これは「無料期間も終了し、月額料金を支払ってまで+1倍」という評価に変わってきます。
【追加】楽天ひかりのSPU追加は人によっては歓迎されない
SPU改定と同時に、「楽天ひかり」がSPU対象として加わりました。内容は以下の通り:
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SPU倍率:+1倍
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条件:楽天ひかりの光回線を契約(月額3,800円程度)
しかし注意点
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楽天モバイルから切り替えたとしても「+2倍→+1倍」
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引越しや工事費用、プロバイダ乗り換えの手間が発生
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契約対象エリアや設備の都合で利用できない人も多い
そのため「SPUのためだけに楽天ひかりを契約する」のは非効率なケースが多いです。
楽天市場はお得なのか?他のショッピングサイトと比較
楽天市場は、ポイント還元があって初めて「価格的にお得」と言えるケースが多いです。
実際のところ…
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サイトUIがやや煩雑
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セールやクーポンがわかりにくい
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商品価格は他社と比べて最安値ではないことが多い
だからこそ、SPUによる高還元が楽天市場を利用するモチベーションになっていました。それが削がれると、「他で買った方がいいかも」と考える人が増えるのも当然です。
Yahoo!ショッピング・PayPayモールとの比較(2025年)
筆者は現在、楽天経済圏+Yahoo!経済圏のハイブリッドユーザーです。携帯キャリアをY!mobileにしているため、Yahoo!プレミアム会員資格が自動で付与され、以下の還元が得られます。
Yahoo!ショッピングの還元例(プレミアム会員)
内訳 | 還元率 |
---|---|
PayPay還元(通常) | 4% |
Tポイント | 1% |
合計 | 5%還元 |
さらにキャンペーン時は最大10%以上のPayPay還元が実施されることもあり、楽天SPUに頼らずに還元を得られるのが魅力です。
サービス保証も比較ポイント
楽天市場とYahoo!ショッピングの大きな違いのひとつが「サービス保証の有無」です。
Yahoo!ショッピングの保証制度(2025年)
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返品補償:返品不可商品でも50%まで補償
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破損補償:修理代 or 購入代金の最大80%をPayPayポイントで補填
楽天市場には同様の制度がないため、「ネット通販に不安がある」「万が一の備えも重視したい」人にはYahoo!ショッピングが優位です。
PayPay経済圏の還元キャンペーンは継続中
PayPayは2025年8月時点でも定期的に「◯◯で買うと最大20%還元」などの大型キャンペーンを展開中。楽天Payよりもキャンペーン参加頻度が高く、一般ユーザーにも還元チャンスが広がっています。
楽天Pay中心だった人も、PayPayへの切り替えを検討する余地が十分にあります。
まとめ|楽天市場は「SPU改悪後」も使うべきか?
2025年4月の楽天モバイルSPU倍率引き下げにより、楽天経済圏の魅力はやや減退しました。ですが、一部の人にとっては今でも「条件付きでお得な買い方が可能」です。
今後のおすすめ戦略(2025年版)
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楽天市場での買い物:SPU最大5〜6倍を狙える範囲で使う
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SPUのためだけの契約(楽天ひかりなど)は避ける
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セール・クーポンの併用が鍵
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Yahoo!ショッピングとの価格比較を必ず行う
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PayPayのキャンペーンもチェックし、還元を最大化する
楽天をメインに据えるか、他サービスと組み合わせて使うかはライフスタイル・家族構成・支出傾向によって変わります。どこで何を買うかを考えることが、これからの「スマート節約」の鍵になるでしょう。
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