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投資初心者がやってしまいがちなこと。50代投資家のリアルな失敗談【2025年版】

投資を始めたばかりの頃、私は失敗ばかりしていました。知識も経験もないまま、なんとなくの感覚で買ってしまった銘柄、焦って売ってしまったETF、SNSで見た「おすすめ銘柄」を鵜呑みにしたこと…。
振り返れば、なぜそんな行動をとったのかと思うようなことばかりです。

今回は、私自身の失敗談をベースに、「投資初心者がやってしまいがちなこと」を具体的に紹介していきます。この記事を読んでいただくことで、同じような過ちを避け、より賢く投資をスタートできるようになれば幸いです。

成長株ブームに踊らされた過去

私が投資を始めたのは、リーマンショック後の相場がようやく落ち着きを見せた頃でした。周囲の勧めでネット証券口座を開設し、最初に買ったのは「これから成長する」と言われていた新興企業の株。

当時はとにかく「テンバガー(10倍株)」のような夢を追っていました。しかし、買った銘柄は一時的に上がっても、その後下落して含み損に。最終的には我慢できずに損切りし、結果として資産を大きく減らしてしまいました。

いま思えば、業績や財務もよく調べず、雰囲気だけで購入していたのです。

他人の情報に流されて失敗

SNSやブログで紹介されている「おすすめ銘柄」は、投資初心者にとって魅力的に映ります。しかし、そこで紹介されているのは、すでに値上がりした銘柄や、ごく一部の成功事例であることも多いのです。

私もあるYouTuberが推していた米国ハイテク株を、何の根拠もなく購入してしまった経験があります。その結果、相場の急落で大きな含み損を抱え、結局そのまま塩漬けにしてしまいました。

「他人が儲かっているから自分も儲かる」という思い込みは非常に危険です。自分自身のリスク許容度や投資目的を無視した投資判断は、結果として後悔することになります。

売買タイミングにこだわりすぎた失敗

投資を始めたばかりの頃は、「安く買って高く売る」ことが正義だと思い込んでいました。だからこそ、買うタイミング・売るタイミングばかりを気にして、日々の株価の上下に一喜一憂していました。

その結果、含み益が出た時に「もっと上がるはず」と欲張り、最終的に反転して下落した時に慌てて売ってしまう…。このような失敗を何度も繰り返しました。

相場の未来を予測することはプロでも困難です。私のような普通のサラリーマン投資家には、タイミングを完璧に見極めるのはほぼ不可能だったのです。

投資信託の手数料を甘く見た

初心者向けと言われる投資信託にも落とし穴がありました。私が最初に買った投資信託は、銀行で勧められたアクティブファンド。信託報酬が年1.5%超と割高でした。

そのときは「プロが運用してくれるなら安心だろう」と思っていましたが、結局パフォーマンスは市場平均以下。しかも手数料が重くのしかかり、数年保有しても資産はあまり増えませんでした。

信託報酬(運用コスト)の差は、長期投資では大きな差になります。
今では「eMAXIS Slim」シリーズなど、0.1%未満の低コストなインデックスファンドを中心に運用しています。

現金比率を軽視していた

投資に慣れてくると、すべての資産を株式に振り分けたくなってしまいます。特に株価が好調な時は、「現金で持っているのがもったいない」と感じるものです。

しかし、相場はいつでも好調とは限りません。コロナショックや金融不安が起こった時に、現金がなかったために安値で投げ売りせざるを得なかった経験があります。

その反省から、現在では常に資産の5%程度は現金で保有し、暴落時の買い増し余力として確保するようにしています。

まとめ:投資初心者がやりがちな5つの失敗

投資初心者が陥りやすいポイントは以下の通りです。

  1. 雰囲気や人気で銘柄を選ぶ

  2. SNSや他人の情報を鵜呑みにする

  3. タイミング投資にこだわる

  4. 高コストな商品を選ぶ

  5. 現金比率を無視して全ツッパする

私自身が経験したからこそ、これらのポイントは強く注意してほしいと思います。

再出発できた理由と今の投資スタイル

数々の失敗を経験した後、私の投資スタイルは大きく変わりました。

現在の基本は以下の通りです。

  • インデックスファンド中心(eMAXIS Slim S&P500など)

  • ドルコスト平均法で毎月積立

  • 暴落時にも慌てないよう現金を常備

  • 相場を予測しない長期保有前提

こうしたシンプルで再現性のある投資方法に切り替えたことで、着実に資産は増えてきました。もちろん、急激な資産拡大はありませんが、家族の将来に対して安心感が持てるようになったのは大きな変化です。

最後に:経験は財産。小さな失敗を怖れずに

投資に正解はありません。しかし、間違った方法を繰り返せば資産は減ってしまいます。

私がこの記事で伝えたいのは、「失敗してもいいから、まずは経験すること」です。そして、その失敗から学べば、投資は確実に上達します。

これから投資を始めようと思っている方には、ぜひ「小さく始めて、大きく学ぶ」ことを意識してほしいと思います。過去の私の失敗談が、あなたの資産形成に役立てば嬉しい限りです。

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