ノーベル物理学者賞の受賞者、ファインマン博士とは。
ファインマン博士とは、1965年に量子電磁力学の発展に貢献したとして朝永歩振一郎氏と共にノーベル物理学賞を受賞していることで有名です。
私は学がないので物理学の功績つにいてはよく知りません。
ただ、ファンマイン博士は天才だけでなく「ご冗談でしょう、ファインマンさん」という回顧録が出版されるほど、ユーモアのある人物だったようです。
また、写真でみても二枚目は人です。
頭が良く出、二枚目でユーモアもある。最高の人物ですね。
ファインマン博士がルーレットで負けた話。
私がファインマン博士の逸話として聞いたことがある話をご紹介します。伝聞なので正確ではないかも知れませんが、本旨には影響がないのでお許しください。
ファインマン博士がカジノに行ってルーレットで赤か黒かに賭けている人を見つけたそうです。
それを見たファインマン博士がその人に「赤か黒かに賭けるなら、私と勝負をしないか。」と提案したそうです。
それに対して相手は了承をしてファインマン博士と勝負することになったのです。
ようするにファインマン博士がカジノ側で賭けをすることを了承させたのです。賭け事において胴元が有利なのは常識です。
なので、普通に考えればファインマン博士が勝つ勝負です。
ルーレットの期待値
アメリカのルーレットは通常、赤と黒の2択で50:50の確立にはなっていません。これでは完全なゼロサムゲームなのでカジノ側が儲けることが出来ないです。
なので、ルーレットの番号に「0」と「00」を入れています。
1番から36番まで数字が並び、赤が18個、黒が18個になっていて、そこに「0」と「00」が加わるのです。
この、「0」と「00」が加わることで胴元が有利となります。確率的には胴元が有利な条件でルーレットは行われています。
期待値 94.74%になり、残りの5.26%が胴元の取り分です。
なので、ファインマン博士は必ず5.26%儲けることが出来る勝負を手に入れたことになります。もちろん天才物理学者ですから、それが狙いだったわけです。
勝負は思い通りにはいかない
ファイマン博士と相手は、カジノでルーレットが回る前に赤か黒かに賭けて、相手が当たればファインマン博士が掛け金を支払い、外れればお金を受け取るという胴元として勝負をしたそうです。
計算からすれば必ずファインマン博士が勝つはずです。しかし、不運にも相手が連続で勝ち続けたてしまったようです。
結局、ファインマン博士は80ドル損をしたところで、勝負から降りたそうです。
自分のリスク許容度は思っているほど大きくない。
長く掛けるづけることが出来れば必ず、勝負に勝つことが出来ます。理論的には期待値に近い数値になっていはずなのです。
しかし、確率がそうであっても、連続で一方の色が出続けることはあります。これは、それをどこまで耐える続けられるのかが勝負なのです。
資金力があれば必ず勝てます。恐らくファインマン博士も80ドルあれば大丈夫だと計算したのでしょう。
リスク許容度は意外に小さい
しかし、連続で負け続けると、人は心理的に不安になります。最終的にいくらまで耐えれば良いのか分からなくなります。
これが、仮に底が見えていたら心理的にも違います。だが、勝負中は底が見えません。もしかしたら永遠に負け続けるかも知れないと考えてしまいます。
ファインマン博士も最終的に100ドルまでは損をすると分かっていたら勝負を続けていたと思います。しかし、そうはいきません。
なので、ある程度の損は覚悟していても自分の許容度は意外と小さいものなのです。
実際にはこれぐらい損をしても大丈夫と思っていても、その局面に近づくと不安になり、損切りをしてしまう可能性は十分にあります。
上記のエピソードのように必ず勝てる勝負でも不安になり勝負を降りてしまうのです。確率的には有利な勝負に応じてくれたにもかかわらず放棄してしまったのです。
最後に
このエピソードを聞いて投資にも言えると感じました。私は分散投資で長期保有していると必ずリスクプレミアムを享受することが可能と言ってます。
また、理論上も、その通りなのです。
暴落局面に耐えられるリスク許容度になっているか
しかし、暴落局面に直面すると連日の下げ幅が大きく、永遠に下がり続けるのではないかと不安になります。
また、今、売っておけばマイナスにはならないとか、損が拡大する前に売ってしまっておこうと考えがちです。長期投資の信念が揺らいだりするのです。
しかし、理論的には暴落局面でも売らずに堪えることが正解の場合が多いのです。
この売りたいと思ったり損切りしないとと思うのは、自分のリスク許容度を過信していた証拠です。
投資は元本割れと暴落を享受しないといけない
元本割れをしても大丈夫と思って投資をしたはずです。
しかし、いざ、元本割れすると不安になる心理はリスク管理が出来ていないのです。
リスク管理をする時は、自分のリスク許容度を過信することなく堅実に判断することが肝心です。
最近の株価は上昇局面です自分のリスクを過大評価していないか、今一度、確かめることをおすすめします。
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