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準富裕層が増えない人の共通点|50代の家計の差が出る6つの仕組み実例

「準富裕層って最近よく聞くけど、自分の家計はぜんぜん近づかない」——そんな感覚、50代になると急にリアルになります。私も役職なしの平社員で、給料が劇的に増えたわけではありません。それでも総資産は8,000万円台まで来ました。ここまで来て思うのは、準富裕層になれるかどうかは「収入の差」より「家計の仕組みの差」が大きい、ということです。

準富裕層が「増えない」って、どういう意味?

野村総研(NRI)は、世帯の“純金融資産”(金融資産-負債)を基に、総世帯を5階層に分類しています。
準富裕層は「5,000万円以上1億円未満」。2023年推計では準富裕層は403.9万世帯、保有資産規模は333兆円とされています。いっぽう富裕層(1億円以上5億円未満)は153.5万世帯。準富裕層は“厚い”のに、1億円の壁で人数がガクッと減ります。

ここで言う「増えない」は、単に年収が上がらない話だけではありません。
・貯められない(家計が残らない)
・投資をしても伸びない(コストや売買で削れる)
・増えても守れない(生活費が膨らむ)
この“家計の差”が、準富裕層への距離を決めます。

データで見る「家計の差」:平均ではなく“分布”で考える

家計の金融資産は「平均」だけ見ると誤解します。J-FLEC(金融経済教育推進機構)の2025年調査ポイントでは、金融資産保有額は二人以上世帯で1,940万円、単身世帯で919万円という数字が出ています。
ただし、これは“平均に近い”見え方をする資料なので、実態はもっとばらつきがあります。周りを見ても「数百万円で止まる層」と「数千万円を超えていく層」の差は、年齢が上がるほど開いていきます。

総務省系の家計調査(貯蓄・負債編)は、貯蓄・負債を「年間収入階級別」「年齢階級別」などで細かく出しています(2024年年次の詳細結果表は2025年5月に更新)。
つまり、同じ50代でも“家計の作り方”で結果が割れます。私はこの手の統計を見るとき、平均値より「階級(レンジ)」に注目するようにしています。自分がどのゾーンにいるかが分かると、次の一手が具体化するからです。

準富裕層が増えない人の共通点6つ(家計の差が出るポイント)

ここからが本題です。私の周り、そして過去の自分も含めて「増えない家計」によくある共通点を、6つに絞ります。

1)固定費を“放置”している(家計が勝手に痩せる)

準富裕層に届かない人ほど、固定費の見直しが止まっています。
・通信費は惰性で高止まり
・保険は加入したまま(内容も分からない)
・サブスクは使っていないのに継続
・車は「何となく」で維持(保険+税金+整備で地味に重い)
固定費は一度上がると、毎月自動で家計を削ります。逆に言えば、固定費は一回の手当てで効果が続く“家計の筋トレ”です。

我が家は子どもの教育費がかかる時期なので、ぜいたくを増やすより「固定費を落として投資を続ける」ほうが安心でした。家賃は賃貸なので大きく動かしにくいですが、通信・保険・車・サブスクは改善余地が出やすいです。

2)「残ったら貯める」方式(残りません)

増えない家計の典型がこれです。先に使って、最後に余ったら貯める。…余らないんですよね。
特に50代は、教育費・親の支援・家電の買い替えなど「臨時支出」が増えます。臨時支出がある月は、残高ゼロになりがちです。

私が変えたのは逆で、「先に貯める(投資する)→残りで暮らす」。
新NISAの積立は、金額が大きいほど偉いわけじゃありません。私も家計の都合で、いまは月13,000円(オルカン1万円+S&P500を3,000円)に落として続けています。大事なのは“途切れない”こと。積立が止まると、相場が戻ったときに取りこぼします。

3)投資コストが高い(増えた分を手数料で返す)

準富裕層に近づくほど、手数料は“見える損”になります。信託報酬1%台の商品を長く持つと、気づかないうちにリターンを削ります。
NRIの推計でも、富裕層・超富裕層の増加要因として、株式や投信などリスク性資産の価値上昇が挙げられています。
同じ市場に乗っても「低コストで長く持つ」人のほうが、増え方が素直です。

私も昔はテーマ型や手数料高めの商品に手を出して「上がったのに増えていない」を経験しました。いまは低コストのインデックス中心。「長期・分散・低コスト」が、結局いちばん再現性が高いです。

4)短期売買で“勝ち負け”をしている(税金とメンタルが削れる)

準富裕層になれない人ほど、投資が“趣味のギャンブル化”しがちです。
・ニュースに反応して売買する
・含み損が怖くて投げる
・上がったらすぐ利確してしまう
これ、私もやりました。結果は「税金と手数料だけ払って、資産は増えない」。しかも、メンタルが削れて仕事にも影響します。

勝ち負けを続けるより、ルールを決めて淡々と積立するほうが、50代には向いています。逃げ切り戦略は、“退場しない”が最優先です。

5)家計が“別財布”で見えない(夫婦の合算でズレる)

家計の差が出るのは、夫婦の財布の作り方です。
・生活費は夫、教育費は妻、貯蓄は各自…のように分かれていると、全体像が見えません。
・見えないと、改善ができません。

おすすめは「費目ごとの担当を決めつつ、月1回だけ合算で棚卸し」。
家計簿を完璧に付ける必要はないです。ざっくりでいいので、
(収入)-(固定費+変動費)=(投資・貯蓄に回せた額)
この式が毎月見えるだけで、行動が変わります。妻がパートでも、家計全体で“同じ地図”を見るのが大事です。

6)増えた瞬間に生活水準を上げる(“富裕層税”を自分に課す)

資産が増えると、なぜか支出も増えます。これがいちばん怖い。
ボーナス、昇給、株高——イベントがあるたびに「ご褒美」が積み上がり、固定費化します。飲み会の回数が増えたり、外食が当たり前になったり、サブスクが増えたり。小さな習慣が、年単位で効いてきます。

NRIは「いつの間にか富裕層」という層を紹介しており、特徴として“生活スタイルを変えない”点も挙げています。
私はここが本質だと思っています。資産形成は派手さより、生活の“平常運転”で決まります。

50代からでも間に合う:準富裕層に近づく家計の作り方(実践編)

最後に、今日からできる“家計の差を埋める”手順をまとめます。特別な才能はいりません。

ステップ1:家計を「固定費」「変動費」「投資」に3分割する

・固定費:家賃、通信、保険、車、サブスク
・変動費:食費、日用品、交際費、レジャー
・投資:新NISA、iDeCo(やるなら)
ここが混ざっていると、どこを削るべきか分からなくなります。まずは3つに分けるだけでOKです。

ステップ2:「固定費の見直し日」をカレンダーに入れる

年1回でいいので、見直しを仕組みにします。固定費は“意思”より“仕組み”が強い。これは資産形成も同じです。
見直しの順番は、①通信→②保険→③サブスク→④車、がやりやすいです。削れた分は、そのまま積立に回す。生活水準を上げないのがコツです。

ステップ3:投資は「やめない設計」にする(現金クッションも持つ)

相場が怖いなら、積立額を落としてもいい。むしろ50代は守りが大事です。
私は「生活防衛資金(現金)+積立(新NISA)+余裕があればスポット」の順にしています。現金クッションがあると、暴落で売らずに済みます。逆に、現金ゼロでフル投資だと、急な出費で取り崩し=安値売りになりがちです。

そして、レバレッジ商品や信用取引のように、退場リスクが上がるものは避ける。J-FLECの調査でも、元本割れを起こす可能性がある金融商品を「積極的または一部保有しようと思っている」比率が二人以上世帯で53.9%と示されています。
ただ、年齢が上がるほど“失敗が致命傷”になりやすいのも事実です。リスクは「取る」より「取りすぎない」が大事です。

まとめ:準富裕層の差は「収入」より「家計の設計」

準富裕層に届く・届かないは、才能より“家計の設計”で決まります。
・固定費を放置しない
・残ったら貯めるをやめる
・コストの高い投資を避ける
・短期売買をやめる
・夫婦で全体像を見える化する
・資産が増えても生活を膨らませない

私も役職なしの平社員ですが、ここを徹底して8,000万円台まで来ました。次の1億円は相場次第の部分もあります。でも「家計が痩せない仕組み」を持っていれば、焦らず“逃げ切り戦略”を続けられます。

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