はじめに:役職がなくても“逃げ切る道”はある
50代になると、会社での立ち位置が見えてきます。
出世コースから外れ、いわゆる「平社員」として定年を迎える人も少なくありません。
かつては“出世できなかった人”と見られがちでしたが、今はそうではありません。
私は50代、役職なしのサラリーマンです。
それでも老後に対する極端な不安はありません。
なぜなら、肩書きに頼らず「逃げ切る力」を意識して人生を組み直したからです。
平社員でも、自分のペースで働き、支出を整え、投資を続けていけば、
十分に安定した老後を迎えることは可能です。
1. 収入を増やすより「支出の上限」を決める
50代になると、給料は頭打ちになります。
役職手当も昇給も期待できない。だからこそ、収入を増やすより支出をコントロールする力が大切です。
私は40代後半で次の3つを見直しました。
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サブスクと保険の重複契約を整理
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家電の買い替えサイクルを長期化
その結果、月2万円の固定費削減に成功。
手取り換算で年収24万円の昇給に相当します。
昇進しなくても「実質的な可処分所得」は増やせるのです。
大切なのは、“何にいくら使えば幸せか”を把握すること。
支出を抑えるほど、逃げ切り圏は近づきます。
2. 投資は「止めない仕組み」を持つ
50代からの投資は、増やすより「続ける」ことが最大の成果です。
私は現在、新NISAで月13,000円を積み立てています。
投資額を減らしてもやめない理由は、
「複利の時計を止めない」ため。
ポイントは3つあります。
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自動積立を設定する(感情を排除する)
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年1回だけ見直す(短期の上下に惑わされない)
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他人と比較しない(SNSで焦るのが一番危険)
株価が上がっても下がっても、やることは変わりません。
自分がコントロールできるのは「入金力」だけです。
少額でも淡々と続けることが、平社員の“最強の防御”になります。
3. 会社に頼らず“複数の柱”を持つ
「平社員で定年=危険」と言われる最大の理由は、収入源が会社の給料だけに依存していることです。
でも、必ずしも副業で稼ぐ必要はありません。大事なのは、“小さな流れ”をいくつか持っておくことです。
私は次の3つを意識しています。
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ポイント運用や優待の活用: 現金支出を減らす「疑似的な収入」
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アンケート・メルカリ出品など軽いお小遣い活動: 無理のない範囲で
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健康維持: 病気を防ぐことは“支出を減らす最大の節約”
たとえ年間数万円のプラスでも、老後の現金流出を抑える効果は大きいです。
副業よりも“家計防御力”を高める発想の方が、50代には現実的だと思います。
4. 平社員のメリットを最大化する
役職がないことは“弱み”ではなく、自由度の高さという強みです。
責任が軽く、会議やマネジメントに縛られない。
その分、自分の時間を「家族・健康・勉強」に使えます。
私はこの自由を活かし、早朝にブログを書き、夜はウォーキングを日課にしています。
残業も少なく、週末は家族との時間を楽しめる。
これこそ、出世では得られない幸福感だと感じています。
平社員は「気楽に働き続けられる人」。
リスクを取らずに長く続けることこそ、老後資産を守る最良の戦略です。
5. 老後資産を“見える化”して安心を得る
不安は「知らないこと」から生まれます。
私は年に1度、家計と資産を棚卸ししています。
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金融資産:7,000万円
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年間生活費:300万円
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公的年金(夫婦合算):180万円
この条件なら、年間120万円の取り崩しで生活可能。
30年生きても3,600万円、資産はまだ3,000万円以上残ります。
数字で確認すれば、「逃げ切れる」と確信を持てます。
6. 逃げ切る力を支える3つの習慣
平社員でも定年まで逃げ切るためには、生活習慣の安定が欠かせません。
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健康を最優先する
→ 医療費リスクを減らし、働ける期間を延ばす。 -
情報を絞る
→ 投資・家計の情報源を3つ以内に限定。 -
人間関係を広げすぎない
→ 気疲れを減らし、心の余裕を確保。
この3つの習慣を守るだけで、心身の負担は大きく減ります。
“静かに続ける力”が、逃げ切り戦略の核心です。
7. 今日からできる実践リスト
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毎月の支出を記録し、「上限」を決める
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自動積立の金額を再確認して“ゼロ”にしない
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不要な保険とサブスクを3件減らす
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朝晩10分の運動を習慣化
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SNSの「資産自慢アカウント」をミュート
派手さはなくても、これが逃げ切る基盤です。
コツコツ積み重ねるほど、人生の余裕が広がっていきます。
まとめ:平社員でも“逃げ切る力”は育つ
出世できなくても、定年まで働き抜けば勝ち。
重要なのは、他人のペースではなく自分の戦略で生きることです。
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支出を整え、
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投資を続け、
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副収入でリスクを分散する。
この3つを守れば、平社員でも老後不安を減らせます。
肩書きではなく、暮らしを設計する力があなたを守ります。
焦らず、比べず、淡々と続ける——。
それが、平社員のままでも笑って定年を迎える“逃げ切りの生き方”です。
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