お金の話は「卑しい」?──いいえ、生きるために不可欠な現実です
お金の話をすると、なんとなく気が引ける──そんな風潮は今も根強く残っています。
大金のオファーを断ったスポーツ選手が「美談」として賞賛されたり、成功者が語る“お金以外の価値”がもてはやされたり。
でも、それは**すでに「お金の心配をしなくてよい人の話」**です。
現実には、お金がなければ衣食住も成り立ちません。結婚・子育て・老後資金。すべてにお金は必要です。
「お金が全てではない」かもしれませんが、「お金がないことで苦しむ人は多い」。これは事実です。
だからこそ、お金の話は避けるのではなく、正面から向き合うべき問題なのです。
成功者は“お金があるから”人格者になれる
よく、「お金があっても偉くない」「人格の方が大事」という声を聞きます。確かに、お金だけあっても品格がない人はいます。
しかし、逆のパターンも多く見かけませんか?
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「稼いでから寄付を始めた人」
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「経済的に自立した後に、発言に重みが出てきた人」
お金の不安が消えると、人は“それ以外の価値”を求めるようになります。尊敬、承認、社会的意義──つまり、お金の先にあるものです。
お金があることでようやく「人格」や「美徳」を追求できる。これは真理だと思います。
サラリーマンが資産形成するのは無理ゲー?いいえ、方法はある
起業やビジネスで成功しないと資産1億円は無理?
たしかに、サラリーマンという道は収入に限界があります。副業や不動産投資で跳ねる人もいますが、リスクも大きく、再現性も低い。
では、普通の人が資産形成するにはどうすればいいのでしょうか?
サラリーマンでもできる再現性の高い資産形成
私が18年間の投資・節約生活でたどり着いた答えは、以下の3つです。
① 生活水準を上げずに「節約」する
節約というと「我慢ばかりでつらい」と思われがちですが、実際は**「生活水準を維持する」ことが最大の節約**です。
たとえば、年収が300万円から500万円になったとします。そのとき、500万円に見合った生活を始めてしまうと、貯蓄は一向に増えません。
逆に、300万円の生活のままでいれば、差額の200万円を毎年貯蓄・投資に回せるのです。
有名人やスポーツ選手が引退後に破産する話がありますが、これはまさに「生活水準を下げられない」から。
だからこそ、普段から「収入より一段下の生活」を意識することが重要なのです。
👉関連リンク:手取り20万円台でも貯められる!50代サラリーマンのリアル節約術
② 勤勉に働く(=収入のベースアップ)
節約だけでは限界があります。収入そのものも増やしていく努力は欠かせません。
とはいえ、劇的な昇給や転職が難しい人も多いでしょう。そんな中でも、「真面目に勤勉に働く」ことが資産形成のベースになります。
また、結婚相手やパートナー選びでも「勤勉さ」は重要な要素です。
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短気で仕事をすぐ辞める人
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ギャンブルで一攫千金を狙う人
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小銭を平気で借りようとする人
こうした人との関係は、経済的に自分を破綻させるリスクがあります。
勤勉さは、単にお金の問題にとどまらず、人間性・信用の土台でもあるのです。
③ インデックスファンドでコツコツ投資
そして最後の柱が「最適な投資」です。
なかでも、インデックスファンドへの長期積立投資は最も再現性が高く、サラリーマンに向いています。
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投資先:全世界株式やS&P500など
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方法:つみたてNISA・新NISAを活用
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スタンス:売らずに長期保有+配当再投資
派手なパフォーマンスはありませんが、「何年も続ける」ことが最大のリターンになります。
銀行や証券会社の“手数料ビジネス商品”には注意が必要です。ネット証券で信託報酬の安いファンドを選びましょう。
👉参考記事:【特別な才能がなくても資産形成はできる】ロナルド・リード氏に学ぶ堅実な投資の力
再現可能な戦略こそ、最強である
投資に天才的センスはいりません。
副業や起業のようにリスクを取る必要もありません。
「生活を引き締め、まじめに働き、インデックスファンドにコツコツ投資」──これを10年、20年と続ける。
それだけで、サラリーマンでも1億円の資産形成は夢ではありません。
もちろん、途中で投資がマイナスになる時期もあります。家族の事情で入金力が落ちる時もあるでしょう。
でも、「節約」「勤勉」「インデックス投資」というベースが崩れなければ、着実に前進できます。
まとめ|才能がなくても、お金に強くなれる
お金のことを話すのは、卑しいことではありません。むしろ、生きるうえで避けては通れない問題です。
サラリーマンであっても、次の3つを守れば資産形成は可能です。
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収入より低い生活水準を維持する
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勤勉に働き、収入のベースを育てる
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インデックス投資を地道に続ける
お金持ちだから人格者になれるのではなく、お金に余裕があるからこそ心の余裕も生まれるのです。
今の暮らしを維持しながら、未来への土台を少しずつ築いていきましょう。
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