利回りの違いが資産形成に与える影響とは?20年間のシミュレーションで検証!
投資における「利回り」は非常に重要な指標
投資をする上で、利回りは非常に大きなインパクトを持ちます。投資経験のある方であれば、「利回りが少しでも高い商品に投資したい」と思ったことがあるのではないでしょうか。
ただし、利回りが高いほどリスクも大きくなる傾向があります。したがって、「利回りが高いから良い」というわけではありません。投資では、リスクとリターンのバランスを見極めることが重要です。
また、利回りが高くなくても、投資額を増やすことで運用益を大きくすることが可能です。日々の生活の中で支出を見直し、投資に回すお金を少しでも増やすことが、将来的な資産形成に大きく貢献します。
利回り5%と7%で20年間運用した結果
初期投資100万円のみの場合
年利 | 20年後の資産 | 純利益 |
---|---|---|
5% | 265万円 | 165万円 |
7% | 387万円 | 287万円 |
たった2%の差でも、20年後には100万円以上の差が出てきます。これが「複利の力」であり、長期投資のメリットです。
毎年60万円を追加投資した場合
今度は初期投資100万円に加えて、毎年60万円(=月5万円)を追加投資したケースです。
年利 | 投資総額 | 20年後の資産 | 純利益 |
---|---|---|---|
5% | 1,200万円 | 2,189万円 | 949万円 |
7% | 1,200万円 | 2,787万円 | 1,547万円 |
利回りの高い商品に加えて追加投資を行うことで、最終資産は大きく増加します。7%で20年間積み立てた場合は、約1,500万円の純利益を得ることができました。
追加投資額を半分(年30万円)にした場合
次は、追加投資額を年30万円(=月2万5千円)にしたケースです。
年利 | 投資総額 | 20年後の資産 | 純利益 |
---|---|---|---|
5% | 600万円 | 1,227万円 | 627万円 |
7% | 600万円 | 1,587万円 | 987万円 |
追加投資額を半分にしても、最終的な資産は倍までは減らない点に注目です。つまり、投資元本が増えれば、利回りの差をある程度補うことができるのです。
利回りと追加投資の両方が資産形成の鍵
以下に全ケースをまとめた表を掲載します:
年利 | 追加投資 | 投資総額 | 20年後の資産 | 純利益 |
---|---|---|---|---|
5% | なし | 100万円 | 265万円 | 165万円 |
7% | なし | 100万円 | 387万円 | 287万円 |
5% | 年30万円 | 600万円 | 1,227万円 | 627万円 |
7% | 年30万円 | 600万円 | 1,587万円 | 987万円 |
5% | 年60万円 | 1,200万円 | 2,189万円 | 949万円 |
7% | 年60万円 | 1,200万円 | 2,787万円 | 1,547万円 |
この結果からもわかるように、利回りの差は長期投資では非常に大きな差を生む一方で、追加投資はその利回り差を補うほどのインパクトを持っていることが分かります。
まとめ:利回りだけでなく「投資額」も重要
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利回りのわずかな差が20年後には大きな差を生む。
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しかし、利回りだけに頼らず、毎月の積立額(追加投資)を増やすことも同じくらい重要。
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生活費の見直しなどで投資に回せる金額が少しでも増やせると、資産形成の加速につながる。
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高い利回りの商品にはリスクも伴うため、自分のリスク許容度と相談しながら、コツコツと長期的に投資を続けることが成功の鍵です。
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