楽天ポイントは日常生活のあらゆる場面で貯めやすく、使いやすい「最強の共通ポイント」として多くの人に愛用されています。特に楽天経済圏を活用している方にとっては、毎月数千〜数万ポイントを獲得することも珍しくありません。
そんな中、楽天が提供している「ポイント運用」というサービスをご存じでしょうか?
この記事では、楽天スーパーポイント(現在の名称は「楽天ポイント」)を活用した「ポイント運用」について、楽天証券のポイント投資との違いや、実際に7万ポイントを運用してみた筆者の体験談も交えて、2025年最新の視点から解説します。
楽天ポイント運用とは?2025年時点の仕組みを解説
楽天ポイント運用とは、楽天ポイントを使って「投資の疑似体験」ができるサービスです。対象は通常ポイントのみで、期間限定ポイントは利用できません。運用開始はたった100ポイントから可能で、スマホアプリやウェブから簡単に始められる点が特徴です。
2025年7月現在、以下のような「運用コース」が用意されています(※内容は変更される場合あり):
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アクティブコース:株式比率が高く、値動きが大きめ
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バランスコース:債券中心で、より安定志向
いずれも「投資信託」の値動きを参考に楽天がポイントの増減を擬似的に再現している仕組みですが、実際に金融商品を購入しているわけではありません。したがって「配当金」や「分配金」などの収益を得ることはできず、キャピタルゲインのみに限定されることになります。
楽天証券のポイント投資との違いは?“本物の投資”と“体験型投資”の境界
初心者が混同しやすいのが、楽天証券のポイント投資と楽天ポイント運用の違いです。以下に主な相違点をまとめました:
項目 | 楽天証券のポイント投資 | 楽天ポイント運用 |
---|---|---|
対象ポイント | 通常ポイント | 通常ポイント |
期間限定ポイント | 利用不可 | 利用不可 |
最低投資額 | 100ポイント | 100ポイント |
投資対象 | 実際の金融商品(投信やETF) | 擬似的な投資信託の値動き |
配当・分配金 | あり | なし |
ポイント残高の目減り | 市場変動によりあり | 擬似変動によりあり |
税制上の取り扱い | 資産運用として確定申告の可能性あり | 不要 |
リアルマネー感 | 非常に高い | 体験寄りで低い |
つまり、「増やすこと」を目的にするなら楽天証券のポイント投資の方が圧倒的に有利です。
私の体験談|楽天ポイント70,000ポイントを運用してみた
筆者はこれまで楽天経済圏を活用して、通常ポイントだけで月3,000〜5,000ポイント程度をコンスタントに獲得していました。貯めた通常ポイントの一部を活用し、2020年当時に「ポイント運用」に7万ポイントを投じてみたのが始まりです。
選んだのはアクティブコース。株式中心の動きなので上下は大きいですが、資産の一部と割り切れば楽しめる内容でした。実際の投資と違い、元本割れしても0円以下になることはないので「お試し感覚」でできたのは魅力でした。
しかし、運用から1年ほど経過して改めて思ったのは、
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配当や分配金がない
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投資信託のような詳細な運用レポートが出ない
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運用益が限定的
という「物足りなさ」でした。
楽天ポイント運用のメリット・デメリットを整理
メリット
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投資の“体験版”としては優秀
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損失が限定的(0円以下にはならない)
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操作が非常に簡単
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ポイントを使った遊び感覚の資産運用ができる
デメリット
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配当・分配金なし(インカムゲインなし)
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ポイント指定で引き出すと90%までしか戻らない
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投資信託とは違い「保有資産」としての価値はない
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税制優遇もない(iDeCoやNISAなどとは無関係)
結論:楽天ポイント運用は“遊び”としてやるならアリ
2025年現在でも「ポイント運用」自体は続いており、ライトユーザーや投資未経験者には根強い人気があります。
ただし、筆者の結論としては:
「ポイント運用はあくまでも“投資ごっこ”。本気でポイントを活かしたいなら楽天証券でのポイント投資がベスト」
というものです。
楽天証券では、楽天キャッシュを使って投信積立もでき、楽天カード決済でポイントを2重取りすることも可能。積立NISAとも併用できるなど、より“実戦的”な資産形成につながります。
まとめ:楽天ポイントの最も賢い使い道とは?
楽天ポイントの活用法をまとめると、次のような優先順位になると筆者は考えています:
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【最優先】楽天証券で投信購入(通常ポイント)
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【便利】楽天Pay支払いに充当(街中で現金代わり)
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【有効】楽天市場・ブックスなどでの買い物
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【体験】ポイント運用で投資ごっこ
せっかく貯めた楽天ポイント。日常生活だけでなく、資産形成にも有効活用したいところです。
楽天経済圏を賢く使いこなして、ポイントの“死蔵”を防ぎ、よりよい未来のために使っていきましょう。
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