雑記

AIに仕事を奪われる時代へ|50代サラリーマンが「現実」と向き合う3つの備え

最近、AIのニュースを見ない日はありません。
ChatGPTやCopilotのような生成AIが急速に普及し、仕事の形そのものが変わりつつあります。
正直、私のような50代サラリーマンにとっても「他人事ではないな」と感じています。

昔は電話交換手や駅員のきっぷ切りといった仕事がありました。
今となっては、そんな職業があったこと自体、若い人には信じられないでしょう。
仕事は時代とともに変わる。
これは避けられない流れなのだと思います。

■ AIが加速させる職業の再編

AIの進化は、単なる「便利ツール」では済まなくなっています。
ChatGPTやClaudeなどは、文章作成からプログラム、プレゼン資料の作成まで驚くほどの精度でこなします。
実際、私も試しに議事録の要約やメールの下書きを作らせてみましたが、「これなら新人より早いな」と感じたほどです。

経済産業省の試算では、AIやRPAの普及によって
経営・企画部門で約130万人、製造・調達で260万人、管理部門で140万人が仕事を失う可能性がある
とされています。
つまり「知的労働だから安心」という時代ではなくなったということです。

この数字を見て「そんなに変わるものか」と思うかもしれませんが、現場にいると確実に変化を感じます。
私の勤め先でも、資料作成や分析業務が自動化され、以前は数人がかりだった仕事が、今はほぼ1人で完結しています。

■ 人件費の高騰はシステム化を加速させる

人手不足と賃金上昇が続く中、企業は自然と「人件費の削減」を意識します。
その結果、セルフレジや無人店舗、AIチャットによる問い合わせ対応など、あらゆる分野で自動化が進みました。

コンビニのセルフレジを最初に見たときは「味気ないな」と思いましたが、今ではそれが当たり前です。
オフィスでも、AIがスケジュールを組み、資料を作る時代になりました。
こうした仕組みは一度導入されると戻りません。
つまり、「人がやるべき仕事」が減っていくのは必然なのです。

少子高齢化が進む中で、日本はこれまで以上に「生産性」を上げなければなりません。
そのために、企業はAIを使って効率化を進める。
結果として、生産性の低い業務や部署は、自然と淘汰されていく流れになるでしょう。

■ 終身雇用の崩壊は現実になった

「終身雇用はもう守れない」。
数年前、経団連の中西元会長がそう発言したとき、当時は少し大げさに聞こえました。
しかし今となっては、あの言葉が現実になっていると感じます。

定年まで同じ会社に勤め上げるという安心感は、もはや幻想です。
AIの導入で業務内容が変わり、これまで安泰だった職種も再編の対象になっています。
私の知人にも、長年勤めた会社のシステム部門がAIに置き換えられ、他部署に異動した人がいます。
「まさか自分が」と思っていたようですが、いまやどの職種でも同じリスクがあります。

特に50代になると、どうしても「もう転職はしない」「今の仕事を続けるだけ」と考えがちです。
しかし、AIのスピードはそれを許してくれません。
私たちは、これまでの経験や知識だけで生き残れる時代ではなくなってきているのです。

■ AIに置き換えられない仕事とは

会計士や弁護士、司法書士など、専門知識を要する職業でさえ、AIが一部を担うようになっています。
ただし、知識を持っているだけの人はAIに勝てません。
一方で、AIにはできない領域も確かにあります。

たとえば、相手の意図をくみ取り、状況に応じた提案をする力。
あるいは、信頼を築き、相手を納得させる説得力。
こうした人間的な力は、今後も残り続けると思います。

AIはあくまで道具です。
それをどう使いこなすかが、人間の価値を左右します。
AIを敵視するのではなく、「使いこなす側」になる意識が必要だと思います。

■ 50代サラリーマンが今すべき3つの備え

では、私たち50代はどう備えるべきか。
私自身の経験も踏まえて、3つの行動に整理してみました。

  1. AIを使い、自分の仕事を客観的に見直す
     ChatGPTなどを試し、自分の仕事のどこまでが自動化できるかを知ることが第一歩です。
     私も会議の議事録や報告書をAIで作らせてみましたが、その結果、自分の強みが「人の意見をまとめる力」にあると気づきました。

  2. 学び直し(リスキリング)でスキルを再構築する
     新しい資格を取るよりも、AIを含むITリテラシーやデータ分析の基礎を学ぶ方が効果的です。
     最近ではオンライン講座も充実しており、通勤中でも学べます。
     「学び直す習慣」を持つことが、変化に強い人を作ります。

  3. 収入源を分散し、経済的なリスクを減らす
     私は数年前から新NISAを利用して長期投資をしています。
     これは“老後資金づくり”というより、「働けなくなったときの保険」だと思っています。
     AIによる働き方の変化に備える意味でも、収入の柱を増やすことは大切です。

■ 変化を恐れず、順応する力を磨く

AIの進化は止められません。
しかし、それを悲観する必要もないと私は思っています。
なぜなら、私たち50代はこれまでも数多くの技術変化を経験してきたからです。
ワープロからパソコン、FAXからメールへ。どの変化も最初は戸惑いましたが、結局、私たちは順応してきました。

大切なのは、過去の経験にしがみつかないこと。
そして、変化を受け入れながら、自分の強みを生かすことです。
AIが仕事の一部を奪っても、「人にしかできない価値」を磨き続ければ、まだまだ現役で戦えると思っています。

これからの時代は、恐れるよりも「使いこなす力」。
それこそが、50代サラリーマンが生き残るための最大の武器だと、私は思います。

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