投資

資産5,000万円を超えたら何が変わる?50代が“やめて楽になった”3つ

結論から。資産が5,000万円を超えても生活は劇的には変わりません。ただし、確実に変わるのは「やめられることが増える」点です。私は“攻めるより守る”に舵を切り、ムダな不安と手間を減らせました。この記事では、50代サラリーマンの私が実際にやめた3つと、その理由を正直に書きます。

「資産5,000万円で人生は楽になるの?」という疑問に、実体験で答えます。結論と具体例、再現しやすい行動まで一気に読めます。

3,000万円台の頃はまだ不安が大きかった(体験)

結論:3,000万円台では“安心”より“心配”が勝っていました。子どもの学費のピーク、親の介護費用。年単位で現金が出ていく計算をすると、心許ない。私は日々の価格変動に引っ張られ、ついニュースや株価アプリを開いてしまう毎日でした。

ところが5,000万円を超えたあたりから心境が変化。「増やさねば」から「減らさない」に軸足が移りました。同じ5%の下落でも、1,000万円なら50万円、5,000万円なら250万円。見える金額の重みが違います。だからこそ、メンタルを守る運用と暮らしに切り替えました。

やめたこと① リスクを取りすぎる投資

結論:個別株に偏る“当てにいく投資”をやめ、インデックス中心へ。

理由:価格のブレが大きいと、生活や仕事にまで心配がにじみます。5,000万円を超えると、失点の金額が精神衛生に響く。市場全体を買うインデックスなら、銘柄選びの外しや情報追いも最小化できます。

体験:リーマンショック、コロナ急落を経て“夜中にアプリを開く癖”がついていました。今はS&P500と全世界株式を積み立て、個別株は“趣味の少額”に。価格は揺れても、生活は揺れません。

やめたこと② 過度な節約

結論:生活の満足度を下げる節約はやめ、固定費だけ淡々と見直す。

理由:節約は“効くものだけ”で十分。格安SIM、電気・ガスの料金プラン、不要な保険の解約など、固定費の最適化は継続。一方、「最安値探しに毎週1時間」など“時間を削る節約”はやめました。50代は時間の方が貴重です。

体験:外食を全面禁止にせず、家の調理を基本に“ちょい足しの楽しみ”を作る。買い替えは“壊れたら即”ではなく、“不便が続いたら”としました。

節約も無理をしないから、続きます。

やめたこと③ 将来不安に浸る時間

結論:「老後2,000万円問題」などの見出しで不安を増やす行為をやめ、数字で把握するだけに。

理由:不安は“情報の量”ではなく“コントロール感”で減ります。家計簿アプリで毎月の支出を固定費・変動費に分け、ざっくり将来シミュレーションを1本作成。前提は年金+取り崩し。

試算の一例:年金20万円、生活費30万円なら、不足10万円×12カ月=年間120万円。5,000万円なら年2.4%の取り崩しで足ります。暴落期も「年の取り崩し額は据え置き」と決めておけば、狼狽は減ります。

体験:私は“情報断食デー”を作りました。週に一度、相場ニュースとSNSを見ない日。代わりに散歩や読書に充てる。気持ちが軽くなり、睡眠も深くなりました。

5,000万円超の運用と暮らしの実務(私の方針)

  • 資産配分:インデックス90%前後(全世界+米国)。現金は“生活費数カ月+α”で5%以内を目安。

  • 積立:入金力が落ちる時期は“減額しても継続”。私は2024年から新NISAの積立を控えめにし、オルカンとS&P500を細く長く積み立てています。

  • 売却ルール:大きな買い替えや教育費など“目的がある時だけ”。価格理由の売買はしない。

  • 情報との距離:“毎日ではなく、毎月点検”。家計と資産のダッシュボードを月1回だけ確認。

よくある誤解と対処

  • 誤解:「5,000万円あれば配当で暮らせる」→対処:配当は税コストと集中リスクが上がりがち。私は“トータルリターン重視+必要時に取り崩し”。

  • 誤解:「上がり続ける相場は怖い」→対処:暴落は読めません。だから“買える時に買う”。買付は自動化、売却はルール化。

  • 誤解:「節約=我慢大会」→対処:固定費の見直しだけで効果は出ます。頑張りどころは“毎月の仕組み化”。

今月から“やめられること”チェックリスト

  • 価格急変のたびにアプリを開く。→“月1点検”へ移行。

  • 最安値探しで30分以上かける。→“上限時間10分”で決める。

  • 目的のない売買やニュース回遊。→“購入は自動、売却は目的ベース”。

  • とりあえずの加入・更新。→保険・サブスクは“ゼロベースで棚卸し”。

小さな“やめる”は、静かな時間と集中力を取り戻します。結果として、仕事や家族との会話の質が上がり、運用のミスも減りました。

まとめ(要点)

  • 資産5,000万円で“攻め”から“守り”へ。やめるほど、暮らしが整う。

  • やめた3つ=①リスク過多の投資、②過度な節約、③不安に浸る時間。

  • 数字で仕組み化し、情報との距離を適切に。今日は“買える分だけ買う”、売るのは“目的がある時だけ”。

お金は目的ではなく手段。資産額にこだわるより、「何をやめて、何に時間を使えるか」を基準にすると、50代の毎日はもっと軽くなります。

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