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株式投資は長期と分散が最強!感情に振り回されず成功する方法とは

投資を始めるにあたって最も大切な原則は、「長期保有」と「分散投資」です。この2つを守ることで、リスクを抑えながら着実な資産形成を目指すことができます。特に初心者や会社員にとって、日々の値動きに振り回されずに資産形成を進めていくための有効な手段です。

一方で、短期の売買を繰り返すような投資スタイルは、売買のたびに手数料や税金が発生し、その分パフォーマンスが下がります。実際、短期投資はゼロサムゲームに近い構造となっており、継続的に勝ち続けるのは非常に難しいのが現実です。誰かの利益は、誰かの損失によって成り立つ世界だからです。

分散投資はリスクを抑える王道手段

個別銘柄に集中投資して一攫千金を狙うのは夢があります。たとえばAppleやAmazonに初期から投資していれば莫大な利益を得られたことでしょう。しかし、それはごく一部の幸運な投資家に限られ、多くの人にとって再現性はありません。

だからこそ、私たち一般の個人投資家にとっては、リスクを分散させることが極めて重要になります。株式だけでなく、債券やREIT、海外資産、金などを組み合わせてポートフォリオを構築することで、一部の資産が値下がりしても他がカバーしてくれる可能性が高まります。

また、インデックスファンドを活用することで、複数銘柄への自動的な分散が可能です。低コストで広範な分散を実現できる手段として、長期投資との相性も抜群です。

長期投資の真価は「複利」にあり

長期で資産を保有する最大のメリットは「複利効果」を活かせる点です。複利とは、投資で得られた利益が次の投資の原資となり、雪だるま式に資産が増えていく仕組みです。この効果は、短期間ではほとんど実感できませんが、10年、20年と時間が経つにつれて圧倒的な差を生みます。

ウォーレン・バフェット氏も、長期保有を信条として資産を築いてきました。彼の成功の本質は、「買って、長く持ち続ける」ことにあります。頻繁な売買を避け、手数料と税金の負担を抑え、複利の効果を最大化するという考え方です。

長期投資が必ずしも成功するとは限らない

ただし、長期投資が絶対に成功するとは限りません。たとえば、日本の株式市場(日経平均株価)は1990年のバブル崩壊以降、30年以上にわたり低迷し、ようやく過去最高値を更新したのは2024年になってからでした。

アメリカ株においても、1966年から1982年の16年間や、2000年から2012年の約12年間など、長期にわたる停滞期が存在しました。これらの期間に投資を始めた人は、リターンが思ったほど得られなかった可能性もあります。

つまり、長期投資とはいえ「投資した時期」や「投資対象の国・資産クラス」によって成果は大きく異なるという点を忘れてはいけません。過去の実績が未来を保証するわけではないのです。

売却のタイミング:必要なときがベストタイミング

長期投資をする上で、もう一つ大切な判断が「売却のタイミング」です。答えはシンプルで、「お金が必要になったとき」が最良の売却タイミングです。

投資の目的は資産を増やすことですが、最終的には「使うために貯める」のが本来の目的です。必要なときに取り崩さなければ、何のための資産形成かわからなくなってしまいます。

また、含み損を理由に売却をためらうのも賢明ではありません。市場はあなたの買値など考慮してくれません。買値にこだわるのではなく、資産が必要かどうかで判断しましょう。

加えて、手元に資産があるにも関わらず、ローンや借入で対応するのは得策ではありません。金利が発生するため、その分リターンが目減りしてしまいます。よほどの事情がない限り、資産を売却して対応する方が合理的です。

バブル期は売却の好機。しかし判断は難しい

もうひとつの売却タイミングは「市場がバブル状態にあるとき」です。株価が明らかに実態とかけ離れて上昇していると感じたときは、売却を検討する好機かもしれません。

しかし、バブルは後になって初めてバブルだったと気づくものです。周囲が浮かれて高級品を買いあさったり、誰もが投資の話をしていたりしたら、警戒信号かもしれません。

そうした時期には全売却までいかずとも、新規の買い増しを控えたり、少しずつ現金比率を高めるといった方法でリスクを抑えることができます。

暴落時は売却ではなく買いの好機

逆に、株価が大きく下がったとき──いわゆる暴落時──は、最も資産を増やすチャンスとも言えます。多くの投資家が恐怖で資産を売却する中、冷静に買い向かえる人が、後に大きな利益を得ているのです。

リーマンショック、コロナショックなどを見ても、暴落後に市場は回復してきました。長期投資家にとって暴落は「避けられないイベント」であり、同時に「利益を伸ばすチャンス」でもあります。

この時期に狼狽して売ってしまうと、結果として安値で手放して高値で買い戻すという最悪のパターンに陥ってしまいます。むしろ周囲がパニックになっているときほど冷静に判断し、逆張りする姿勢が求められます。

投資における最大の敵は「自分の感情」

投資で最もコントロールが難しいのは「市場」ではなく「自分の感情」です。株価の上昇局面では欲が出て、下落局面では恐怖に飲まれ、正しい判断ができなくなりがちです。

長期・分散投資を成功させるには、こうした感情を抑えて淡々と続ける姿勢が重要です。日々の値動きに一喜一憂せず、自分の投資方針に従って行動する。それができる人こそが、最終的に資産を増やしていけるのです。

まとめ:継続こそが最大の戦略

投資の基本は「長期・分散」──これは時代が変わっても揺るがない原則です。どんなに優れた理論や情報があっても、実行しなければ意味がありません。そして、継続できなければ成果は得られません。

市場がどう動こうと、自分自身のリスク許容度に応じて長期的に分散された投資を続ける。最終的に勝つのは、派手な利益を狙う人ではなく、「やめずに続けた人」です。

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