新型コロナウイルスの感染が拡大している中、株価は下がり続けている。
ウォーレン・バフェット氏の有名な言葉で「他人が貪欲になっているときは警戒し、他人が警戒しているときに貪欲になろう。」というのがあります。要するに株というのは安い時に買い高い時に売れということですが、バフェット氏は基本、売ることを考えていないと思いますが。
貧欲な時は株価が高い
なので、他人が貪欲になっているときは往々にして株価は高くなっています。また、今のような新型コロナウイルスの影響で株価が暴落している時には人々は警戒しています。なので、本来なら今が買い時と言えるかも知れません。
株価は下がり続けている
日経平均株価も2020年3月19日の終値で16,552.83円となり、前日の終値から-173.72円(-1.04%)で年初来安値を更新しています。また、ニューヨークダウ平均株価も2020年3月20日の終値は19,173.98ドルとなり、前日比-913.21ドル(-4.55%)で大幅に下落しました。
主な要因はニューヨーク州が、22日から州内の事業者の全従業員に在宅勤務の義務付けを行い、カリフォルニア州では19日から住民の外出禁止。そして、中西部イリノイ州も同様の外出禁止を行いました。このことにより個人消費の落ち込みなどの実体経済への影響懸念から株価は大きく売られました。
今の株価は下がり過ぎていて、そろそろ買い時になっているのか。
日本も含め世界で新型コロナウイルスの感染者が増えている状況で、株価の下げが止まらない状況になっています。そんな中、投資家界隈では株がそろそろ売られすぎで割安になっているという声も聞こえて来ています。確かに多くの業界で株価は大きく下げているので、以前より買いやすい価格になっていると思います。
素人は極端な行動に出ない方が良い
それでは本当に今が買いと言えるでしょうか。答えは「NO」です。確かに今の割安を狙って購入したら反発する可能性はあります。しかし、このような先が見えなく、最終的な被害状況が分からない状態で素人が購入するのは危険と言えます。このような状況の時に極端な行動に出るのは得策ではありません。
積み立ては継続するべき
しかし、まったく購入をやめろとは言っていません。積み立て投資をしている人は、このような状況でも坦々と積み立て投資を続ける必要はあります。極端な行動は控えるべきですが、日々の投資行動は続けることが賢明なのです。ここで投資スタイルを変更することも良くありません。株価が極端に下げている時はチャンスであることは間違いないのです。
分散投資は常に意識するべき事項
しかし、あくまでも分散投資を意識する必要があります。極端な行動に出ることはリスクを拡大させる要因でもあります。なので、時間的な分散も守る必要があるのです。毎月一定額の積み立て投資をしている人は時間的な分散にもなっています。なので、ここで積み立てを止めたりするのは分散効果が減ってしまうのです。ただ、注意しておきますがドルコスト平均法は分散投資とは理論的に無関係です。(日常の収入からの積み立て投資を言っています。)
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金銭的に余裕がある人は勝負に出ても面白い。ただ、大きなリスクがあることも事実。
ただ、リスク管理がしっかり出来ていて、現在、金銭的に余裕がある人がチャンスを狙うのはありかと思います。今、航空業界や旅行関連業界の株は大きく下げています。特に航空業界は大打撃を受けているので倒産の危機でもあります。
ボーイング社の株が大暴落してます
特に下げが大きくなっているのがアメリカのボーイング社です。ボーイングの株は95ドルまで下げており倒産の危機におちいっています。ボーイング社の株は2019年3月1日には440.62ドルあったので急降下しているのが分かると思います。ボーイング社はアメリカを代表する会社でもあるので、ボーイング社が倒産すると経済的な影響は大きいです。
ボーイング社が政府からの支援を受けれるかどうかが鍵
なので、トランプ大統領は17日の会見で「ボーイングを助けなければならない」と表明しています。なので、ボーイング社の株は買い時かも知れません。新型コロナウイルスの感染が終息すると急反発する可能性はあります。ただ、大きなリスクもあります。トランプ大統領が支援を表明していますが、議会からは支援に対して反対している議員もいます。
なので、支援が行われなかったら倒産の可能性が一気に高まります。少し前まで私は航空会社の株は狙い目として記事にしたことがあります。それは日本の航空会社のことでしたが、アメリカの航空会社も同じことです。
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バフェット氏でも底値は分からない
現に先に取り上げたウォーレン・バフェット氏も2020年2月27日にデルタ航空の株を買い増しています。しかし、デルタ航空の株も先月から株価は半分以下に下がっています。なので、購入しても更に下げるかも知れません。あのウォーレン・バフェット氏も底値は分からないのです。
最後に
なので、個人投資家の人も本当に資金的に余裕があるなら、このチャンスを取りに言っても良いと思いますが、大きく損をする可能性はあります。私がおすすめするのは、繰り返しになりますが極端な行動をしないで、分散投資を徹底することの方が賢明だと思います。資金に余裕があるならインデックスファンドを買い増すのが一番良いのではないでしょうか。最後に投資は自己判断ですので。