投資

株式投資の基本は長期分散投資です。長期投資と言ってもいつになれば株を売ってもいいのか。

投資の基本は長期分散投資です。短期売買はゼロサムゲームで投機に近いのです。

株式投資の基本は分散投資と長期保有です。

分散投資はリスクを低減させる効果があり、長期投資は複利の効果を最大限生かせます。また、頻繁な売買は手数料と税金分だけ損をしていきます。

なので、長期保有することが株式投資には必要なのです。また、投資というのは生産活動に資産というかたちで参加する行為であり、投資をしたらすぐに儲かるというものではありません。

生産して利益を得るまでには時間が必要なのです。株式を短期で売買することはゼロサムゲームに近くなり手数料分だけ損をしていくことを意味します。

長期投資が確実に儲かるとは限らない。しかし、短期投資よりは断然有利な投資手法です。

では、長期投資が本当に儲かるのか、また、長期投資とはどれくらいから長期というのかが難しいところです。

株式投資が一般的に取引がされるようになってから、150年程度の歴史しかありません。

なので、長期投資が有利と断言するには歴史が短すぎます。長期投資が有利というのはアメリカ株から来ており、アメリカを代表する株価指数ダウ平均は100年以上最高値を更新し続けてるからです。

一方、日本ではバブル崩壊後、30年近く経ちますがいまだに3万円代に行くこともありません。

アメリカ株でも長期投資が有利と断言できない

しかし、アメリカ株が長期投資で有利かというと一概には言えません。

例えば1966年~1982の16年間は停滞しています。また、直近でも2000年から2012年の間も、ほぼ停滞していました。

10年以上の投資は決して短期とは言えないでしょう。投資した期間によっては思った以上のパフォーマンスが上げることが出来ないということがあり得るのです。

過去の投資パフォーマンスは将来のパフォーマンスを約束していない

また、今後アメリカ株も何が起こるか分かりません。長い目で見れば100年以上上昇してきましたが、過去のパフォーマンスが将来を約束するわけではないのです。今後はどうなるか分かりません。

しかし、理論的に考えれば長期投資のほうが有利です。少なくとも手数料と税金分は短期投資より有利と言っていいでしょう。

長期投資をしていて、いつ売却するべきか。売却タイミングについて考える。

では、長期投資をするとして、いつ株式を売却したらいいのかが問題になります。

基本的にお金を増やすために投資をしているのです。そして、お金は基本的に使うためにあります。

お金を貯め込んで死んでしまっては何のために貯金や資産を増やしているのか分かりません。

一定程度はお金を使うことも考えておく必要があります。それでは株式を売却するタイミングはいつなんでしょう。

お金が必要なら売却するべき

答えは簡単です。お金が必要になれば現金化するべきなのです。

投資を優先して、お金が必要なのに株などを売却せずに借入やローンを組んだりする人がいます。

お金を借りれるというのはメリットですが、資産を売却する余裕があるのに借金をするのは感心できません。

少なくとも金利が発生するので金利分投資パフォーマンスが低下するのは確定的です。

よって、よっぽど株価が上昇する自信がない限り借金はやめておいた方が良いのです。

買値にはこだわらない

また、自分の買値以下で売却するのを過度に嫌がる人がいます。

含み損を抱えると、なかなか損を確定するのが嫌なのです。

しかし、市場というのは個人の事情では動いてはくれません。あなたの含み損を市場は一切考慮してくれないのです。なので、自分の買値にこだわるのはやめた方がいいです。

お金が必要な時はすぐに現金化するぐらいの気持ちでいいのです。銀行の普通預金に預けているのと同じ感覚です。

また、お金に余裕が出来たときには投資を積み増せばいいだけなのです。なので、基本的にはお金が必要な時が来たら株などは、さっさっと売却して現金化するべきなのです。

バブルになっている時は一番の売却タイミング。しかし、その時はバブルか分からない。

そして、次に売却するタイミングはバブルの時です。

しかし、バブルの時はバブルであると分からないのが現実です。バブルは後からしか分からないのです。

なので、明らかに価格形成がおかしい時には売却するのが賢明です。

目安としては長期間、価格が維持できないと思われる株価になっていればバブルだと思っていいです。

しかし、バブルの時はどんどんと価格が上昇していくので、ここで株式を売却するのは勇気がいります。売却した後も株価は恐らく上がり続けると思います。

心情としては儲け損ねたと思うでしょう。

なので、少なくとも売却まではいかなくても投資を積み増すのをやめたり、現金比率を上げたりするのが賢明なのかも知れません。

世間が浮かれていたら要注意

バブルを感じる兆候はいろいろとあると思います。世間が浮かれていたり、周りがやたらと高級志向になっていたら危険です。

日本のバブルのころは高いものから売れていったと言います。

なので、高いものがどんどんと売れる時代になれば冷静に立ち止まって考えた方がいいかも知れません。いずれ暴落がやってきます。

しかし、その時は分からないので自分の投資資金でリスクを調整するのが限界なのかも知れません。

長期投資をしていたら暴落は必ず経験する。

また、バブルでなくてもリーマンショックや世界的な暴落は株をやっている限り経験します。特に長期投資をしていれば何度も経験するものです。

しかし、暴落した時が儲け時です。

この時に狼狽売りするのは、もったいないので覚えておいて下さい。一番売却してはいけないタイミングは暴落時です。

この時は逆に買い時と思い一気に買うのが、その後のパフォーマンスを良くします。

どちらかというと人と違う行動をした方が儲けが大きい場合が多々あります。天邪鬼な考えは投資の世界では悪い考えではないのです。

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