雑記

若手は参加すべき?50代役職なしは不要?サラリーマン飲み会の功罪を考える

サラリーマン飲み会の功罪を考える

私はこれまでブログで「サラリーマンの飲み会は無駄だ」と繰り返し書いてきました。実際、50代になった今はその考えに変わりはありません。しかし一方で、若手社員に対しては「飲み会には一定の意味がある」とも思っています。

なぜなら、私自身も20代から40代前半まで、お酒が飲めないにもかかわらず積極的に参加し、そこから得た学びや人脈が少なからず役立ったからです。

ここでは、若手にとっての飲み会のメリット、そして50代になった私が参加をやめた理由を整理し、年代ごとの飲み会の向き合い方を考えてみたいと思います。

若手にとっての飲み会メリット

飲み会は「時間とお金の浪費」とも見られますが、サラリーマン文化の中では一定の役割を果たしてきました。私が40代までお酒が飲めなくても参加していたのは、以下の理由が大きかったのです。

1. コミュニケーションの場

仕事中には話せない上司や先輩と、腹を割って話せる機会になります。普段は相談しづらい悩みも、飲み会の雑談なら口に出せたという経験もあります。特に入社間もない時期には「この人はこんな一面があるのか」と人となりを知る場にもなりました。

2. チームビルディング

一緒に食事やお酒を囲むことで仲間意識が生まれ、組織の結束が高まります。プロジェクトの立ち上げ期や繁忙期に飲み会が「団結のきっかけ」になったことは何度もありました。成果物を仕上げるのは日中の仕事ですが、それを支える空気感はこうした場から生まれることもあるのです。

3. 情報共有と相談の場

会議では出ないような話題や提案が、非公式な場で出てくることもあります。「実はこう思っている」といった声が飲み会で出て、後にプロジェクト改善につながったケースもありました。人間関係を円滑にする意味でも飲み会は役立ちました。

4. 上司との距離を縮められる

昔の企業文化では「酒の席で評価される」とまで言われました。私の周囲でも、飲み会で上司に顔を覚えられ、それが出世の後押しになった人は確かにいました。今の時代はそこまで露骨ではありませんが、それでも“可愛がられる存在”になれるのは若手にとって有利です。

5. 人脈形成につながる

普段関わらない部署の人とも接点を持てます。飲み会で仲良くなり、後に業務上の協力を得られた経験もあります。会社生活をスムーズにする上で、人脈は大きな武器になります。

6. 忠誠心のアピール

遅くまで上司に付き合うことが「会社に尽くす姿勢」と評価された時代もありました。今では働き方改革の流れもあり少なくなりましたが、20年前は確実に存在していた評価軸でした。

このように、若手のうちは「損得勘定だけでは割り切れない」意味があったのです。出世や人脈づくりを考えるなら、ある程度は参加しておいた方が無難だと思います。

50代になった私が飲み会を断る理由

では、なぜ今の私は飲み会を無駄だと考えているのか。理由は単純で「出世の可能性がない」からです。役職もなく、ただの平社員。今さら人間関係を広げても意味はありません。

1. 時間が惜しい

50代ともなると定年まで10年を切ります。リストラがあればもっと短くなるかもしれません。その限られた時間を会社のための人間関係に費やすのは無駄に感じます。むしろ、その時間を老後準備や新しい学びに充てる方が価値があると考えています。

2. お金が無駄

飲み会1回で5,000円。月2回なら1万円。年間で十数万円になります。教育費のピークを迎えつつある50代にとって、この出費は無視できません。老後資金の積み立てや投資に回した方が、よほど安心につながります。

3. 家族との時間を優先したい

50代になると家族と過ごせる時間も限られます。子どもは独立に向かい、親は高齢化。私にとっては「今しか取れない時間」でした。だから、無駄に会社の飲み会で夜を潰すよりも、家族と過ごす方が大切だと考えるようになったのです。

4. 会社外のコミュニティの方が有意義

社内の人間関係は定年までの期限付きです。しかし、趣味や地域活動、オンラインコミュニティは定年後も続けられます。私はそちらに時間を投資するようにしました。その方が人生全体で見たときに有意義だと感じます。

若手と50代の飲み会との向き合い方

結論として、飲み会の価値は年齢や立場によって大きく変わります。

  • 若手・中堅のうちは → 出世や人脈形成に直結する可能性があるため、ある程度は参加しておいた方がいい。

  • 50代・役職なしなら → 無理して参加する意味は薄く、むしろ定年後に備えるために時間とお金を使う方が合理的。

私自身は50代から「誘われても断る」と決めました。その代わりに、家族との時間や将来の準備に振り向けています。

飲み会を頭ごなしに否定するのではなく、自分の立場に合わせて取捨選択する。若手のうちは積極的に参加してもいいし、50代以降は断ってもいい。大切なのは「今の自分にとって意味があるか」を考えることです。

私は50代の役職なしサラリーマンとして、飲み会は不要だと判断しました。同じ境遇の方にとって、この記事が時間とお金の使い方を見直すきっかけになれば幸いです。

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