雑記

50代で出世できなかったサラリーマンの現実と戦略

50代に差し掛かり、役職に就くことなく平社員として働き続ける──。 この状況をどう捉え、どう生きていけばいいのか。 私自身の経験をもとに、リアルな職場での立ち回り方をお話しします。

「課長なんて罰ゲーム」──役職者の本音に思うこと

最近、職場でよく耳にするのが、課長職に就いた同僚のこんな言葉です。

「課長なんて罰ゲームだよ」 「何のメリットもないよ。手当もわずかで責任だけが増える」

こういう言葉を、わざわざこちらに向かって言ってくる人がいるのです。 たとえ本音だとしても、こちらとしては聞きたくもないし、聞かされて気分のいいものではありません。

その一方で、管理職が集まると「誰か代わってくれないかな…」「課長職、疲れたよ」などとぼやく声もよく聞こえてきます。 出世しなかった側からすれば、それならこっちに絡んでこないでほしいというのが正直なところです。

そういった話を聞かされるたびに、「だったらなぜ引き受けたのか?」と思うこともしばしば。 こちらが役職を望まなかったことを否定するような発言をされても困ります。

飲み会での“マウント発言”に疲れる

会社の飲み会でよくあるのが、こんな会話。

「管理職は残業代がつかないから、まだ残業つく方がいいよね」

まるで“そっちのほうが得だよね”とでも言いたげな物言いですが、 実際のところは給与面でも職務内容でも、課長と平社員では待遇がまるで違います。

管理職の苦労を認めつつも、なぜそれをわざわざ飲み会の場で下に見るような言い方をするのか。 聞くたびに、「そんなことを言われても困る」と内心で思う自分がいます。

こういった些細なやり取りが、職場の人と関わるのを避けたくなる原因の一つになっています。 本音で話すことができない職場では、距離を取るしかないのです。

無意味に感じる人事評価とキャリアプラン面談

年に数回行われる人事評価。自己評価のシートを書かされ、上司との面談もありますが、正直言って意味を感じません。

聞かれる内容も毎回同じで、

「今後のキャリアプランをどう考えていますか?」

というテンプレートのような質問。

いや、定年まで10年を切った平社員が、いまさら何を目指せばいいのか? 仮に課長職を目指したとしても、少なくとも2〜3年はかかる。

その間に何が起こるかわからないし、年齢的にもハードルが高い。 そう考えれば、私が課長になることは現実的にあり得ません。

それでも、制度として行わなければならない。 上司の立場としても、やっていて虚しいと思っているのではないでしょうか。 このような非生産的な時間が、年に何度も繰り返されるのです。

お互いに「形式」と割り切っているのに、それでも制度として存在する。 働く者として、これほど虚しさを感じる瞬間はありません。

だからこそ“距離感”が大事

私は今、職場ではできる限り一定の距離を保つようにしています。 人間関係をゼロにするわけではありませんが、過剰に関わって疲弊するよりも、 淡々と業務をこなすほうが精神的にも安定します。

必要な連携は行い、必要以上の雑談や飲み会は断る。 相手に合わせすぎず、自分のペースを守る。 無理に溶け込もうとしないことが、かえってうまくやるコツなのかもしれません。

仕事の本質は「関係性」ではなく「成果」です。 静かに自分の業務に集中する、それで十分なケースは多いのです。

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まとめ:出世できなかった現実と、そこから考える“生き方”

出世しなかったという事実は、たしかに「敗北」と言えるのかもしれません。 組織内で評価されなかったという現実を、否定するつもりはありません。

ただし、それで人生が終わるわけではありません。 出世競争に敗れたとしても、そこからどう生きるかが問われるのが50代です。

私はもう若手ではありません。 今さら無理に肩書きを追いかけるよりも、現実を冷静に受け止め、残りの会社員人生をどう充実させるかに意識を向けるべきではないでしょうか。

責任やストレスを最小限に抑え、自分なりのペースで働く。それも立派な選択肢です。

「勝てなかった」からこそ見える景色がある。だからこそ、私たちは“今の自分のまま”で生きていく戦略を、持つ必要があるのだと思います。

役職がすべてではない。 目の前の仕事を誠実にこなし、自分をすり減らさずに生き抜く。 これが、50代で出世しなかったサラリーマンの、リアルで現実的な生き方です。

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