はじめに:「サラリーマンの会議、意味ある?」と感じたあなたへ
長年サラリーマンとして働いてきて、最近つくづく感じることがあります。それは、「会議では内容より立場がものを言う」という現実です。
私は50代の平社員。役職には就いていませんが、実務経験はそれなりにあります。だからこそ分かるのです。多くの会議が“誰が発言したか”だけで物事が決まり、結局は時間の浪費になっていることを。
この記事では、私が直面してきた「意味のない会議」の実態や、「上司の方針に従うしかない非効率な現実」について、リアルな体験を交えながら掘り下げてみます。
会議に出席しても発言が通らない現実
会議では意見を求められることもあります。私は現場の動きや数字にも通じているので、実務に即した意見を述べることも多いです。しかし、残念ながら私のような“役職なし社員”の発言がその場で重視されることは滅多にありません。
代わりに通るのは、部長や課長など「肩書き」のある人の意見です。中身が多少的外れでも、「言っているのが上司」なら、それがそのまま議論の流れになってしまう。
これって、すごく非効率じゃないですか?
上司の「的外れな指示」による遠回りが日常茶飯事
私が経験してきた中で、実務とズレた方針が持ち上がることはよくあります。
たとえば、上司が「このやり方でいこう」と言った方法が、現場の事情を無視している場合。私は「そのやり方だと◯◯の問題が発生します」と説明するのですが、「まぁ、とりあえずやってみよう」と強行される。
結果的に、途中でトラブルが起きて方針転換。最終的には、私が最初に提示していたやり方に落ち着くことがよくあるのです。
だったら最初からその案で進めていれば、どれだけの時間と労力が節約できたことでしょうか。
存在感を出そうとする人が会議を台無しにする
会議という場には、「とりあえず何か言わなきゃ」と考えて発言する人もいます。
問題は、発言のための発言が議論を混乱させていること。
特に、存在感を出したい管理職が「本筋と関係ない話」を持ち出したり、的外れなアイデアを披露して場を仕切ろうとする。これがまた、現場を振り回す原因になるのです。
会議の目的は「話すこと」ではなく「決めること」のはず。でも、実際には「誰が発言して主導権を握るか」の場になっている。
そのたびに、私は心の中で「これ、何の時間なんだろう…」と思っています。
発言しない方が生産的だと気づいた
こうした経験を繰り返して、私はある結論にたどり着きました。
それは、「無理に発言しない方が生産的」だということ。
もちろん、意見を求められたときはしっかり答えます。でも、自分から進んで提案しても、それが採用されることはほぼない。むしろ、上司の顔を潰してしまうリスクすらあります。
だったら、「求められたら話す」「それ以外は聞き役に徹する」のが一番。気力も時間も無駄にせず、精神的にもラクです。
日本の企業文化が抱える“遠回りルール”
こうした理不尽に直面するたびに、「日本の組織って本当に非効率だな」と思います。
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優秀な人が報われない
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現場の声が無視される
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無意味な形式主義
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“空気を読む”ことが優先される
とくに理不尽だと感じるのが、「明らかに非効率でも一度は上司の案に従うしかない」という不文律です。
逆らえば生意気と思われる。面倒な人間だとレッテルを貼られる。そのリスクを避けるために、一度“失敗することが分かっている指示”に従う方が“効率的”になるという、皮肉な構造。
これが、50代で役職なしという立場の現実です。
年功序列の限界:なぜ優秀な人が評価されないのか
私が見てきた中でも、「仕事ができる人ほど出世しない」ケースが多くあります。
理由はさまざまですが、大きな要因のひとつは年功序列文化。年齢や在籍年数が重視され、実力は後回しにされる。
つまり、「実務に詳しくても役職がなければ発言権はない」という構造がずっと続いているのです。
この構造が変わらない限り、どれだけ生産性向上を叫んでも絵に描いた餅です。
それでも“戦わない戦略”でサバイブする
ここまで読んで、「そんな理不尽な環境でどうやって働いていくの?」と思う方もいるかもしれません。
私の答えは、「戦わずして生き残る」です。
・無理に主張しない
・空気を読みながら適切なタイミングで意見を出す
・自分の意見が後で採用されるのを静かに待つ
・無駄な消耗を避け、体力とメンタルを守る
これは“逃げ”ではなく、“生き残るための戦略”です。特に50代で役職がないという立場では、無理に前に出ようとするより「しなやかに働く力」が求められるのです。
まとめ|意味のない会議に消耗しない働き方
サラリーマンの会議は、「中身」より「発言者の立場」が重視されがちです。実務に詳しい人の意見より、上司の指示が優先され、結果として無駄な遠回りを繰り返す——そんな場面が日常的に起きています。
しかし、それを嘆いてばかりでは疲れてしまいます。
だから私は、自分の立場に合ったやり方で仕事と向き合うことにしました。無駄な争いは避け、必要なときに的確な意見を出す。求められたときだけ価値を発揮する。これが、50代で役職なしの私なりの“戦略”です。
同じように悩んでいる方がいれば、ぜひ「戦わない働き方」を試してみてください。
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