節約・家計管理

【50代・平社員の本音】出世も見込めない僕が飲み会を断るようになった理由

会社員生活も30年を超えた50代の今。私は平社員のまま、管理職の肩書きも出世の見込みもなく、いわゆる「底辺サラリーマン」として日々の仕事をこなしています。

そんな私が、ここ数年ですっかり距離を置くようになったものがあります。それが「職場の飲み会」です。

かつては積極的に参加していた私が、なぜ飲み会を断るようになったのか。今回はその理由と心境の変化を、同じような立場にある人に向けて率直に書いてみようと思います。

昔は飲み会に積極的だった

まず最初に申し上げておきますが、私はお酒が飲めません。それでも若い頃は、歓迎会や送別会、忘年会、出張時の会食など、誘われれば必ず顔を出していました。

理由は単純で、「コミュニケーションも仕事のうち」と信じていたからです。

部署のメンバーや他部門の人たちと顔を合わせ、話をし、時には夜中の2時、3時まで付き合うこともありました。それはそれで、若い頃は必要なことだとも思っていました。

むしろ、「自分がそうやって場を和ませれば、仕事もうまく回るだろう」と思い込んでいたフシすらあります。飲み会で得られる情報やつながりを重視する文化の中で、自然と「参加するのが当然」だと思っていたのです。

しかし今は、すべての飲み会を断っている

ですが、今の私は、忘年会を含め、断れる飲み会はすべて断っています。どうしても断れない会には仕方なく出席するものの、席を回って挨拶したり、気を使ったりといったことは一切しません。

「感じが悪い」と思われようが気にしません。なぜなら、それをしたところで私にとって何の意味もないことがわかったからです。

昔のように、「この場でがんばれば少しは評価されるかもしれない」と考えることもなくなりました。そうした“期待”が完全に消えた今、私の中では飲み会の優先順位は最下位になったのです。

コミュニケーションが評価につながるとは限らない

どれだけ人間関係に気を使っても、それが出世や評価につながることはほとんどありませんでした。

上司に好かれ、組織の都合にうまく合わせられる人が評価される──それが会社という組織の現実です。

もちろん、自分にもっと実力や要領の良さがあれば、違った結果もあったのかもしれません。ただ、今となってはそれを求めても仕方がないと割り切るようになりました。

私は不器用で、世渡り上手でもありません。誰にでもうまく合わせられるタイプではない。そんな自分を無理に変えてまで、職場の評価を得ようとすること自体、もう辞めたのです。

コストパフォーマンスが悪すぎる

さらに、飲み会は決してタダではありません。むしろ大きな出費です。

お酒を飲まない私も、飲む人と同じだけの会費を負担しなければなりません。たとえ料理だけでも、割り勘になればお酒代も含まれています。

給料が多いならまだしも、私は平社員。手取りも限られた中で、割に合わない飲み会に何度も出るほどの余裕はありません。

月に数回も飲み会があるような部署では、下手をすれば数万円単位の支出になります。そのお金を家族との時間や、将来への備えに回したほうが、よほど価値があると感じています。

「コミュニケーション」は強者のための理論

職場ではよく「コミュニケーションが大事」と言われます。でも、それは本当に誰にとっても平等なものなのでしょうか。

私が思うに、コミュニケーション能力が高いと評価されるのは、たいてい上司や役職者に「気持ちよく接してくれる人」です。

逆に、地位の低い人に丁寧に接する上司や役職者は少数派です。結局は、強者が気持ちよくなるためのコミュニケーションが評価されているだけ。

若い頃はそれでも「努力すれば何かが変わる」と思っていました。でも50代になって見える景色は違います。もはや“空気を読んで振る舞う”ことに、意味も見返りもないと気づいてしまったのです。

飲み会を断るのは「お金のため」ではなく「時間のため」

よく「節約のために飲み会を断っているのか」と聞かれますが、違います。

私にとって飲み会がもったいないのは、お金以上に「時間」です。

あと10年もすれば定年です。その限られた時間を、誰かの顔色を伺いながら過ごすのか。それとも、自分や家族のために大切に使うのか。

私は後者を選びました。これからの時間は、もっと有意義に使いたいのです。

実際、飲み会に参加しなくなったことで、平日の夜や週末が格段にラクになりました。心身ともに余裕ができ、家族との時間や趣味、将来設計にも目を向けられるようになりました。

気の合う仲間との食事は別

もちろん、すべての会食を否定しているわけではありません。気の合う仲間と、お互いに気を使わずに話せる場は大好きですし、そういう食事会にはよろこんで参加します。

若手の社員と1対1で気軽に話せる場などは、むしろ貴重です。気取らず、役職も関係なく、ただの「人と人」として話せる機会は、年齢を重ねるほど大事になってくると思います。

問題なのは、上下関係ありきの「業務の延長」のような飲み会です。そういったものには、これからも極力参加しません。

まとめ:50代・平社員の飲み会との付き合い方

  • 昔は飲み会にも積極的に参加していた

  • 出世や昇給の見込みがない今、職場のコミュニケーションに意味を見いだせなくなった

  • 割り勘は不公平、時間もお金ももったいない

  • 「コミュニケーション重視」は強者の理屈にすぎない

  • 自分の時間を大切にしたいから、会食は必要最低限に

  • 気の合う人との食事はOK、業務飲み会はNG

50代になり、ようやく自分にとって本当に大事なものが見えてきました。それは、昇進や評価ではなく「時間の使い方」だということです。

これが、私という「肩書のないサラリーマン」の、飲み会に対する結論です。

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