若いうちに投資を始めるべき理由
「お金が貯まってから投資を始めよう」と思っている方は多いでしょう。ですが、これは多くの人が陥りがちな落とし穴です。なぜなら、そもそも「投資資金が十分に貯まった」と感じる時はほとんど来ないからです。
生活費や交際費、急な出費に追われ、余裕資金を生み出すのは簡単ではありません。だからこそ、「お金を貯めながら投資する」=積立投資が若者にとって最適な手法です。
月1万円でも、5,000円でも構いません。小さく始めて、習慣化することこそが将来の大きな資産形成につながるのです。
複利の力は「時間」が味方
投資の基本は「長期・積立・分散」。その中でも特に「長期」が重要です。なぜなら、長期投資では“複利”の力が働くからです。
例えば、年5%のリターンがある商品に毎月1万円を20年間積立すると、元本240万円に対して約400万円に増える可能性があります。30年続ければ約830万円と、資産は2倍以上に膨らみます。
複利とは、利息が利息を生む仕組みです。この効果は「時間」が長ければ長いほど大きくなるため、20代・30代から始めることが極めて有利なのです。
投資だけではない「自己投資」の大切さ
とはいえ、若いうちは「今しかできない経験を楽しみたい」という気持ちも大切です。それを否定する必要はまったくありません。実際、若い時にしかできない体験にお金を使うことも立派な“投資”です。
語学留学や海外旅行、読書やスキルアップのための資格取得など、「人的資本」に対する自己投資は、将来的に収入アップや人生の選択肢を広げることに繋がります。
スポーツ、音楽、旅、恋愛——こういった経験も、感性を磨き、自分を成長させるためには大いに意味があります。若いうちは、自分を高める経験にお金を使うべきです。
投資と浪費は似て非なるもの
注意すべきなのは、「投資」と「浪費」の違いを見極めることです。
● 投資=将来の自分を豊かにする支出
● 浪費=一時的な快楽のために消える支出
たとえば、書籍購入や学びのための講座、体験活動は自己投資です。一方で、毎週のように繰り返す飲み会や、見栄のための高額ブランド品購入は浪費に近いでしょう。
ギャンブルや過度な異性への貢ぎ行為も、浪費の典型です。特に若いうちは冷静な判断が難しく、感情に流されがちなので、「これは投資か?浪費か?」と自問するクセをつけることが大切です。
「投資できない」から始めないのは間違い
「収入が少ないから投資できない」ではなく、「少ないからこそ始めるべき」です。若い時期は、貯金と投資の習慣を同時に身につけるチャンスです。
月5,000円でも良い。新NISAの積立枠を活用し、まずは始めてみましょう。大切なのは金額ではなく、「習慣化」と「継続」です。
周囲に流されず、自分の価値観を持つ
友人が車を買ったからといって自分も欲しくなる。恋人がいるからといって焦って誰かと付き合う……。これは他人軸で生きている状態です。
「自分が何に価値を感じるのか」「何にお金と時間を使いたいのか」を明確にすることが、自分らしい人生への第一歩です。
投資でも同じです。SNSや周囲の情報に流されて高配当株や仮想通貨に飛びつくのではなく、自分のリスク許容度や目標に合った投資戦略を持つことが重要です。
若者に伝えたいメッセージ:バランスが鍵
若い時期は、「稼ぐ力」も「使う力」も伸ばせる貴重な時期です。重要なのは、投資・消費・自己投資のバランスです。
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全てを投資に回して我慢しすぎるのは人生がつまらなくなる
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全てを浪費に使ってしまえば、将来は苦しくなる
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自己投資を怠れば、将来の収入アップのチャンスも減る
この3つのバランスを見極めて、戦略的にお金を使うことが人生設計の基盤になります。
まとめ|「未来のために、今」を使う
若いうちから投資を始めることは、将来の自分への“最大のギフト”です。たとえ少額でも、コツコツと続けることで、数十年後に大きな果実となって返ってきます。
同時に、自己投資や経験にお金を使うことで、視野が広がり、自信と選択肢を手に入れることができます。
投資とはお金だけでなく、時間の使い方、経験の積み方、生き方そのものの選択です。だからこそ、20代・30代の方にこそ、この記事のメッセージを届けたいのです。
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