お金の貸し借りは、人間関係を簡単に壊します。
たとえ少額でも、貸した側の記憶にはずっと残るもの。そして返済されないまま気まずくなったり、貸したことで自分が損をしたように感じてしまうことも少なくありません。
今回は、実際に「友人に100万円を貸して返ってこなかった」筆者の体験をもとに、借金体質の人の特徴や、金銭トラブルを避けるためのポイントをまとめます。
なぜ「お金の貸し借り」が人間関係を壊すのか?
一見、小さな貸し借りのように思えるかもしれません。
「1万円貸して」や「今月だけ助けて」など、友人や知人から頼まれると断りにくいものです。
しかし、返済期限が曖昧だったり、相手が忘れてしまったり、何より「言い出しづらくて催促できない」というプレッシャーが、貸した側にずっと残り続けます。
しかも、返済されなかったときに「あの人は信用できない」と感じてしまうと、その後の付き合いそのものがギクシャクしてしまうのです。
借金体質の人に共通する3つの特徴
①「いつもお金がない」と口にしている
借金体質の人は、会話の中で頻繁に「金欠」「お金がない」と言います。
しかし、その原因を見ていくと、必要な支出ではなく嗜好品や遊びへの出費でお金が消えているケースが目立ちます。
しかも、そうした支出を見直す意識はあまりなく、「稼ぎが少ないから仕方ない」と自己正当化している傾向も。
② 嗜好品を我慢できない
お金がないと言いながら、タバコ、アルコール、パチンコ、ソシャゲ課金などをやめようとしない。
これも、借金体質の典型です。
嗜好品は「余裕のあるときに楽しむもの」ですが、それを生活費の中に組み込んでしまっているため、慢性的にお金が足りなくなってしまいます。
③ 細かなお金を気にせず使う
節約志向の人は、缶コーヒーやコンビニのスイーツでも「これは必要か?」と考えます。
一方で、借金体質の人は、コンビニでの買い物やUFOキャッチャーなど、数百円単位の支出を無意識に繰り返します。
こうした「気づかぬうちの出費」が積もって、毎月お金が足りなくなるのです。
お金を借りようとしてくる人の「典型的な流れ」
お金を借りたい人は、最初から「お金を貸して」とは言いません。
まずは雑談を長々と続け、世間話の中から徐々に打ち明け話をし、最終的に「実は困っていて…」と切り出してきます。
特に注意したいのが以下のようなセリフです。
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「昔、助けてあげたこと覚えてる?」
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「◯◯にも相談したけど、最後は君しかいないって思って…」
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「少額でいいんだ、すぐ返すから」
このように、恩義や同情を利用して貸させようとするパターンは、後のトラブルになりやすいです。
筆者の体験談:100万円を貸して返ってこなかった話
私自身、過去に親しかった友人に100万円を貸したことがあります。
事情を聞いて「本当に困っているなら」と思い、分割返済でも良いからと条件を緩くして貸しました。
しかし、数カ月後には連絡が途絶え、連絡しても「今はちょっと…」と逃げられるように。
結局、そのお金は返ってきませんでした。
お金も失い、友人も失いました。
「こんなはずじゃなかった」と何度も思いましたが、貸した自分にも判断の甘さがあったと反省しています。
金銭感覚のズレに早く気づくことが大切
日常的な会話や行動から、相手の金銭感覚は垣間見えるものです。
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毎週末の飲み会を欠かさない
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「奢ってよ」と平気で言ってくる
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節約や家計管理の話に無関心
こうした傾向が見られる人とは、一定の距離感を保った付き合いが必要です。
決して「悪い人」というわけではなくても、お金の価値観が合わない人と無理に付き合っても、どこかで無理が生じます。
「貸さない主義」をあらかじめ伝えておく
お金を貸してほしいと言われたとき、断るのは非常にエネルギーが要ります。
関係が壊れたらどうしよう、冷たいと思われないか…と迷う人も多いでしょう。
だからこそ、普段から「お金の貸し借りはしない主義」と周囲に伝えておくことが、最大の予防策になります。
「うちは家族間でも貸し借りはしないんです」と言えば、角も立ちにくいです。
住宅ローンや奨学金など、必要な借金との違い
誤解のないように言えば、すべての借金が悪というわけではありません。
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住宅ローン
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車のローン
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奨学金
これらは、人生設計の中で「計画的に返済される前提の借入」です。
むしろ、多くの人が通る道でもあり、社会的信用とともに管理されています。
問題なのは、日常生活の赤字や浪費を補うための借金。
借りる理由が「今月も金欠」「遊びすぎた」などのケースは、将来的なリスクが非常に高いです。
【まとめ】お金の貸し借りは、しないのが一番のトラブル予防
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お金の貸し借りは、思っている以上に人間関係を壊します
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借金体質の人は「金欠」「嗜好品を節約しない」「細かい支出を気にしない」など共通の特徴があります
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お金を貸してくれと言う人は、話が長く、情に訴えてきます
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トラブルを避けるためには、日頃から距離を保ち、「貸さない主義」を公言しておくことが有効です
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必要な借金(住宅ローン等)と、生活破綻型の借金は、しっかり区別して考えましょう
大切なお金と人間関係を守るために、「貸さない勇気」も必要です。
ケチと言われても、自分と家族を守る選択肢として、堂々と距離を置きましょう。
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