ドルコスト平均法を20年続けたらどうなる?シミュレーションと体験談
「毎月コツコツ積み立てていけば安心」とはよく聞きますが、実際に20年続けたらどれくらいの成果になるのでしょうか。
私は50代のサラリーマンとして、新NISAやつみたてNISAを利用して長期投資を続けています。まだ20年まるまる積み立てたわけではありませんが、自分の投資経験や公開データをもとにシミュレーションすると、ドルコスト平均法の威力は確かに大きいと実感します。
一方で、同じ「毎月定額購入」でも社員持株会には落とし穴があります。本記事では、ドルコスト平均法の仕組みを解説しつつ、20年続けた場合のシミュレーション結果と、私の体験談を交えてその効果とリスクを検証していきます。
ドルコスト平均法とは?
ドルコスト平均法とは、毎月一定額を投資する方法です。価格が高いときは少なく、安いときは多く買えるため、結果的に平均取得単価が下がる効果があります。
株式市場は短期的には上下動が激しいですが、長期的にみると右肩上がりの成長を示してきました。そこで「毎月定額」を繰り返すことで、相場の高低を気にせず投資を続けられるのが大きなメリットです。
特に50代から投資を始める場合、「暴落したらどうしよう」という心理的不安がありますが、ドルコスト平均法はそれを和らげてくれます。私自身も毎月1〜3万円を淡々と積み立てていますが、続けることで投資額に対する不安が薄れていく感覚があります。
20年続けたらいくらになる?シミュレーション
それでは、具体的にシミュレーションをしてみましょう。条件は以下の通りです。
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毎月の積立額:30,000円
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積立期間:20年(240か月)
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年平均リターン:5%(インデックス投資を想定)
この条件で計算すると、
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投資元本:720万円
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20年後の想定資産額:約1,230万円前後
となります。
もちろん、毎年5%で安定して増えるわけではありません。途中にはリーマンショックのような大暴落や、コロナショックのような急落局面もあります。それでも20年という長期でみれば、相場の回復と成長によりプラスの成果が得られる可能性が高い、というのが過去データからの示唆です。
私の体験談:10年以上の積立の実感
私自身は、つみたてNISAや一般NISAを利用して10年以上積み立てを続けています。
最初の数年間は「これで大丈夫なのか?」と心配になるほど増えませんでした。むしろ、含み損を抱えた時期もあります。ところが10年を超えたあたりから状況が一変し、複利の効果が目に見える形で現れてきました。
たとえば、月3万円を積み立ててきた分が数百万円単位でプラスになっているのを見ると、「続けてきてよかった」と思えます。これは一括投資では味わえない、長期積立ならではの安心感です。
社員持株会との違いとリスク
ここで注意したいのが、社員持株会とドルコスト平均法は似て非なるものだという点です。
社員持株会も毎月一定額を自動的に給与天引きで積み立て、会社の株を買い続けます。一見するとドルコスト平均法と同じ仕組みに思えますが、最大の問題は「分散投資になっていない」ことです。
自分が勤める会社の株に集中投資するため、もし会社が業績不振に陥れば、給与も株価も同時に下落する二重のリスクを抱えることになります。過去には有名企業の経営破綻で、社員が給与と株価の両方を失った事例もありました。
ドルコスト平均法を本来の意味で実践するには、世界株式やS&P500など、分散されたインデックスファンドに投資することが不可欠です。
私は一応、奨励金がでるので社員持株会も購入してます。ごちらかというと奨励金目的でありますが、パフォーマンスはよくありません。奨励金目的で買うのは良いですが、自分の勤めている会社の成長はよくみて判断した方が良いと思います。
20年続けるために大事なこと
ドルコスト平均法の効果を最大化するには、「途中でやめない」ことが一番大切です。
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相場が下落しても積立を止めない
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積立額を生活に支障のない範囲に抑える
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インフレや物価上昇も考えて無理のない計画を立てる
私は50代になり教育費や生活費も増えましたが、それでも毎月1〜2万円だけでも積み立てを続けています。積立額が小さくても、時間が複利の効果を後押ししてくれます。
まとめ:20年続ければ「見える景色」が変わる
ドルコスト平均法は、派手さはないものの再現性の高い投資法です。20年続ければ元本の1.5〜2倍になる可能性が十分にあります。
私の実感としても、10年以上コツコツと続けてきたことで資産の伸びを確認できました。
ただし、社員持株会のように一社集中ではリスクが大きく、分散投資のインデックスファンドを選ぶことが肝心です。
「20年は長い」と思うかもしれませんが、始めてしまえば意外と早く過ぎます。そして続けた先には「やっておいてよかった」という安心感が待っています。
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