はじめに|ポイント投資は「現金化」に近い、でも選び方が重要
日常の買い物で自然に貯まる「ポイント」。これを“現金同様”に投資へ回せるサービスが広がっています。
ポイント投資の最大の魅力は、「持ち出しゼロ」で資産形成を始められること。もともと“おまけ”として貯まったポイントを活用するので、心理的ハードルが低く、投資初心者にも最適です。
しかし、2025年現在、サービス内容や制度も変化しています。この記事では、「Tポイント投資」の今後や、代替サービスとしての楽天ポイント投資やPayPayポイント投資について詳しく解説します。
ネオモバは2024年で終了|Tポイント投資の今はどうなっている?
かつてTポイントで株式投資ができることで注目を集めた「SBIネオモバイル証券(通称:ネオモバ)」は、2024年12月末でサービス終了となりました。
ネオモバ終了後の移行先
ネオモバ利用者は、現在「SBI証券のネオモード」などに自動的に移管されています。ただし、Tポイントでの投資機能は事実上終了しています。
TポイントはPayPayポイントと統合
2024年以降、TポイントはPayPayポイントと統合され、Yahoo! JAPAN系サービスやPayPay経済圏にシフトしています。
つまり、今からTポイントで投資を始めようとしても、実質的にはPayPayポイント投資へ移行していくのが現実的な選択肢です。
楽天ポイント投資|いま最も完成度の高い制度
楽天証券では、楽天スーパーポイントや楽天キャッシュを利用して、投資信託や株式を購入することが可能です。
楽天キャッシュを使ったつみたて投資
2022年以降、楽天ポイントをそのまま使う方式から、「楽天キャッシュ」経由で積立投資する方式に移行しました。
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毎月5万円まで楽天カードで楽天キャッシュをチャージ
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楽天キャッシュで投資信託を自動積立
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最大0.5〜1.0%のポイント還元もあり
この仕組みにより、楽天ポイントとキャッシュを組み合わせた**実質“お得な積立投資”**が実現できます。
NISAにも対応
楽天証券はつみたてNISAにも対応しており、楽天ポイントを新NISA枠での投資に使える点が非常に優秀です。
PayPayポイント投資|新たなTポイント投資の後継候補
Tポイントを利用していた人は、現在PayPayポイント投資が選択肢となっています。以下の2つの方法で投資可能です。
PayPay証券(旧:One Tap BUY)
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PayPayアプリと連携
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米国株や日本株に数百円から投資可能
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PayPay残高・PayPayポイントで購入
ただし、株式の「疑似購入(CFD)」に近い仕組みであり、長期保有やNISA向けではないという注意点もあります。
LINE証券(2024年にPayPay証券へ統合)
以前はLINE証券でもポイント投資が可能でしたが、2024年にPayPay証券と統合されました。
その他のポイント投資サービス(2025年版)
Tポイント以外にも、以下のようなポイントで投資可能なサービスが増えています。
dポイント × 日興フロッギー
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dポイントで株式を購入(実株)
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1ポイント=1円で利用可能
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ドコモユーザーとの相性◎
Pontaポイント × auカブコム証券
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投資信託の購入にPontaポイント利用可
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KDDIユーザー向けの優待やキャンペーンあり
自分が日常的に使っているポイントに応じて、投資に活用できるプラットフォームを選ぶことが重要です。
Tポイント投資を振り返って|良かった点・改善点
実際の株を1株単位で購入でき、少額から始められたのはメリットでした。
ただし、毎月220円のサービス料が発生し、ポイントで相殺する仕組みは、長期的にはやや複雑で、初心者には分かりづらい面もありました。
現在では、楽天証券のように“シンプルで継続しやすい”仕組みの方が長続きしやすいと感じています。
結論:2025年にポイント投資を始めるならどこがベストか?
投資先 | ポイント | メリット | NISA対応 |
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楽天証券 | 楽天ポイント・楽天キャッシュ | 高還元・積立に強い | ◎ 対応 |
PayPay証券 | PayPayポイント | 米国株も少額で可能 | △ 非対応 |
日興フロッギー | dポイント | 実株購入が可能 | △ 非対応 |
auカブコム証券 | Pontaポイント | 投信購入に利用可 | ◎ 対応 |
最もバランスが取れていて、制度的にも完成度が高いのは楽天証券です。楽天カードを使っている人や、楽天市場を頻繁に利用する人なら相性抜群です。
まとめ|ポイントは“使って減らす”から“活かして増やす”時代へ
かつてのTポイント投資は、ポイントの新しい活用法として多くの人に支持されました。しかし、制度の終了に伴い、今後はより効率的・実践的なポイント投資に目を向けるべき時代になっています。
私自身、楽天ポイントを活用したつみたて投資を続けており、少しずつですが資産形成に役立っています。
✅ ポイント投資の目的は「資産形成」
✅ 自分がよく使うポイント経済圏を活かす
✅ 長期的な仕組みに乗ることが継続のカギ
ポイントは消費して終わるものではなく、「未来の自分に投資する資源」としても活用できる――
そう思えば、日々の買い物や支払いにも意味が出てきます。
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