教師として40年間、コツコツと資産を積み上げた女性
「アメリカの公立学校で40年教えた女性教師が、亡くなるときに200万ドル(約2億円)以上の資産を残していた──」
このニュースを知ったとき、私は驚きと同時に、ある種の確信を持ちました。
「やっぱり、特別な才能がなくても、地味な努力を続ければ資産は作れる」
この教師の名はエフィー・マーフィー(Effie Murphy)。アメリカ中西部に住んでいた一般女性で、金融のプロではなく、派手な投資をしたわけでもありません。
ただ、「支出を抑える」「長期投資を続ける」「生活水準を上げない」という、ごく当たり前のことを徹底しただけ。それが、結果的に200万ドルという巨額の資産に結びついたのです。
エフィー・マーフィーのプロフィール(確認されている範囲)
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職業:アメリカ・イリノイ州の公立高校教師
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勤務期間:40年間(定年まで勤続)
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生活スタイル:質素、倹約を好み、浪費しない
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投資スタイル:株式と債券を中心とした長期保有
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死後:母校や地元の教育機関に200万ドル以上を寄付
収入は普通。それでも「資産2億円」に到達した理由
日本でも同じですが、公務員や教員の給与は高くありません。アメリカでもエフィー・マーフィーは平均的な給与であり、特別なビジネスや副業をしていた記録もありません。
では、なぜ資産2億円を築けたのでしょうか?
その理由は以下の3つに集約されます:
✅ 1. 支出を増やさなかった
多くの人が「収入が増えたら支出も増える」という罠にはまります。
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外食が増える
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車を買い替える
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ブランド志向になる
しかし、マーフィー氏は昇給しても生活水準を上げなかった。この姿勢が長期にわたり「投資に回すお金」を生み出し続けたのです。
✅ 2. 生活をローコストに保った
例えば:
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マイカーは中古車
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旅行は年に1回、予算も控えめ
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自炊中心の食生活
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ブランド品や贅沢品への執着ゼロ
これらを「我慢」と感じずに自然に取り入れていたことが、マーフィー氏の強みでした。
✅ 3. 投資は「長期・分散・低コスト」
エフィー・マーフィーは一発逆転の投資を目指したわけではありません。
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株式インデックスファンド
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国債や社債などの債券投資
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配当は再投資
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売却はほとんどしない
まさに、時間を味方につけた王道の投資です。
私見:私たち凡人でも再現できる理由
私も50代になり、投資歴は18年を超えましたが、エフィー・マーフィー氏のような人にこそ共感します。
なぜなら、彼女は「特別な才能も副収入もなかった」のに、地味で確実な資産形成に成功しているからです。
これは、私たちにも真似できる道です。
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収入の一部を自動で積立投資(私はS&P500とオルカンに)
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家賃を一定にし(賃貸です)、固定費を増やさない
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節約しすぎず、ムダを見直す
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売買せずに「保有し続ける」
これだけで、資産は数十年後に大きく育つ可能性があります。彼女のように「投資とは生活そのもの」と考える方が、FIREや一発逆転よりも現実的だと私は感じます。
投資スタイルの比較:エフィー・マーフィー vs 派手な投資家
項目 | エフィー・マーフィー | 派手な投資家(例:トレーダー型) |
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投資対象 | 株式・債券の長期保有 | 個別株・仮想通貨・短期売買 |
成功の秘訣 | 継続・倹約・我慢しない生活 | タイミング・分析力・瞬発力 |
投資目的 | 安心した生活、教育支援 | 資産の最大化、FIRE、自己実現 |
ストレス度 | 低 | 高 |
再現性 | 高 | 低 |
教育機関への寄付は「感謝」のかたち
マーフィー氏は自分の母校に対して、奨学金制度の創設を支援しました。これは、「自分を育ててくれた場所に感謝を示したい」という思いからでした。
彼女は、投資で得たお金を「次世代への教育」という形で使ったのです。
私自身も、子どもの教育費を優先して家計設計をしていますが、こうした考え方は非常に共感できます。お金は自分だけでなく、誰かの未来にも使えるのだと。
まとめ:地味でも続ければ2億円は夢ではない
エフィー・マーフィーの話は、一見すると地味です。けれど、この地味さこそ、最も再現性が高く、最も現実的な資産形成の道なのです。
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収入が増えても支出を抑える
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投資は王道をコツコツと
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贅沢より「安心と継続」を重視
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資産は自分だけのためでなく、未来のためにも使える
このような投資とお金の使い方こそ、私たち50代・中年世代が目指すべき「逃げ切り戦略」にピッタリだと感じます。
資産を持つことだけが目的にならないように──
その資産で「何を守り、誰を支えたいのか」を問い直すきっかけとして、マーフィー氏の人生は大きな示唆を与えてくれます。
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